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わーっ、「4コマ描くのめんどくせーなー、めんどくせーなー」とうだうだごろごろしているうちにいつの間にか二週間もブログを放置しておりました。
おかげで心配した妹が連絡してきまして仕方なく重い腰を上げております。
こんにちは、夏は夏で暑いと文句をたれ、冬は冬で寒さに不平を述べる“つねになにかに抗う男”菁南でございます。

世間はオリンピック一色ですから、どうせ僕のブログを覗いている人もいねーだろぐらいに思ってたんですが、それでもけっこうな数の人がマメにチェックしてくれている模様。
なんか更新してもしなくてもほとんどアクセス数変わらないんすよね。

暇なんすか??

……じゃなくて、気にかけていただいてどうもありがとうございます。
ほっぽらかしてごめーんね!!

というわけで。
そんなあなたに暑中見舞い、というわけでもありませんが、新作短編を発表しましたのでよろしくです。

『このミステリーがすごい!』大賞作家書き下ろしBOOK/宝島社

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『このミステリーがすごい!』大賞作家書き下ろしBOOK!!
あれ……?
前回はたしか“BOOK”じゃなくて“magazine”じゃなかったけ??
と思ったあなたは鋭すぎる。
それはともかく、表紙を見る限り僕だけ代表作がなくて寂しい感じなので、僕の名前の横に“『ジェノサイド』がこのミス一位!”とか“体操男子個人総合、28年ぶりの金!!”などのテキストでも脳内補完していただければ少しはハッタリ効くかもね。

行動心理学を駆使して被疑者を追い詰める美貌の刑事、“エンマ様”こと楯岡絵麻が今回は占い師と対決します。
言うまでもなく着想の端緒は某芸能人の洗脳騒動ですね。
4コマについての余談としては、エンマ様を占い師と対決させようと思い立ち、コールドリーディングについてひととおり勉強した段階で、「こんなので本当に占いが当たったと思わせることができんのかよ?」と疑問を感じ、担当Kさんに「コールドリーディングを試してみたいから実験台になってくれ」とお願いしてたんだけど、会う機会がなくて原稿のほうが先に上がっちゃったんですね。
つまり4コマのような会話が交わされた時点では、Kさんはすでに原稿を読み、コールドリーディングがどういうものかを理解していたということなんです。
まー「これからやりますよ」という予告なしに雑談の中に挟み込んだんですけど、それでもこの反応はすごくないですか??
わかっていても引っかかってしまうという。
占い師にでも転職しようかなと思っちゃいましたよ。
こういうこと書いてるとKさんの天然爆弾ぶりを知る作家さんとかから「それは相手がKさんだからじゃねーの?」という指摘が入りそうですが。

いやいやそんなことは……!!

ない!!

……とも言い切れんな。

ほかの人にも試してみようっと。

というわけで『消防女子!!』アウトテイク集三回目~。

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「やあ、マルセラ。元気にしていたかい」
「イポリト! 誰かと思ったわ。あなたこそ元気なの」
「そうだな……正直に言うと、少しだけ弱っている」
「大丈夫? 身体を壊したの?」
「身体というより、ハートがね。きみがいないせいで胸が苦しいんだ」
「まあ、イポリトったら……私も早く会いたいわ。今はどこにいるの」
「ポルトガルのリスボンだ。次はアメリカに向けて出港する。ボストンとニューヨークの後、キーウエストに寄港するんだ」
「ニューヨーク……私も行ってみたいわ」
「おれもきみと一緒に摩天楼を眺めたいよ。いつか一緒に行こう」
「うん、必ず。約束よ」
「わかった、いつか必ず。航海を終えたら、真っ先にきみに会いに行くから」
「帰りはいつになるの」
「一ヶ月ほど先だ」
「ああ、待ち遠しくて胸が張り裂けそう」
「おれもだよ。毎日きみのことを考えてる。おっと……また機械室でトラブルみたいだ。行かなきゃ」
「愛してるわ、イポリト」
「おれも愛してるよ、マルセラ。じゃあね」

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二回目のやつと関係してる内容だけど、時間軸としてはこっちを先に出すべきだったかも……。





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