実録素人ドキュメント 私を作家にして下さい -佐藤菁南ブログ--「私を売れっ子作家にして下さい!!」ロゴ
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わっ!!

……びっくりしました??
大丈夫ですよ、菁南ですから。
さて、先日の『このミス』に続いて別冊小説現代『esora』にも短編を掲載させていただきました。
福田和代さんとかと同じ大きさで表紙に名前が並んでて、なんか一流作家みたいじゃないですか??
実際にはバイトでへーこらしてますけどね。

さて、4コマにもあるようにこの短編にはけっこう苦労しました。
楽勝ペースで〆切前日には原稿を上げていたんですけど、どうにもしっくりこなくって、〆切前日の深夜になってそれまで書いてたやつを全部捨てたんですね。
講談社Sさんは当然『ある少女』を気に入って声をかけてくれたわけだから、当初は意識的にそういう方向に舵を切っていたわけですが、なんか結局のところ出来上がったのが『ある少女』の抄録版みたいに感じちゃったんです。
だから重いテーマはそのままに、思い切ってコメディータッチで書いてみようと決意したのが〆切24時間前という……。
なんででしょう??
ぎりぎりになってアイデアが浮かんでくる現象は!!
どうにかならないもんでしょうか。
まーでも、これがきっと茶木さんの言う「脳に汗をかけ!」ということなのかも。

残り24時間で原稿用紙80枚いけるかどうか心配だったんですが、なんとかかんとか書ききって、へろへろになりながら送稿したのです。
で、翌朝にはSさんから反応があり、徹夜で提案された点を修正して翌日昼過ぎに送稿。
すると一時間後にはまたもや速攻でリアクションがあり、なんと三人称を一人称にしたほうがいいのでは??などと言うのです。

……今さら!?

ぶつくさ言いながらなかばやけくそで原稿に取り組み、夜8時くらいにふたたび送稿。
めでたく入稿と相成ったのでした。
たしかにSさんの提案を取り入れると、格段によくなりましたけどね。

でもゲラには紙が破れるぐらい赤入れて、悲鳴を上げさせてやったのでおあいこです。
とにかく今回、作家は体力勝負というのを実感しました。
すごく勉強になったと思います。

『esora』掲載『バカばっかりの世界』では境界性パーソナリティ障害を取りあげています。
だからテーマはめっちゃへビィなんですけど、文体はふざけてんのかってぐらい軽いです。
「深刻な問題を抱えている人でも、一日まったく笑わずに過ごすわけではない」
という考えのもと、書いてみました。
たぶんこういう疾患を、こんな切り口で描いた作品はないんじゃないかと自負しております。
知らんけどね、僕はあんまり本読んでないから。
実はありふれてたりするのかもしらん。
とにかく不謹慎と捉えられかねないギリギリのラインを目指してみたんですが、試みが成功したかどうかはよくわからないので、まーとりあえず読んでみてください。
テーマを狙い通りに消化できているかはよくわかりませんが、おもしろいのは間違いないです。

『このミス』掲載の『YESか脳か』と併せて読むと、僕のポテンシャルの高さを感じられると思いますよ。
って自分で言うことか!!

とにかく精魂込めて書いたかわいいかわいい二作ですので、よろしくお願いしますよ、ほんと!

エソラ vol.13/著者不明

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↑『バカばっかりの世界』掲載。全部読みきりなので気軽に手に取りやすいかも。

このミステリーがすごい! 2012年版/著者不明

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↑『YESか脳か』掲載。海堂さんの短編読んだ後で、うっかり僕のも読んで欲しい。



ある少女にまつわる殺人の告白/佐藤 青南

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↑もちろんまだまだこちらもよろしくってことで!