実録素人ドキュメント 私を作家にして下さい -佐藤菁南ブログ--「私を売れっ子作家にして下さい!!」ロゴ
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昨日ね、コンビニで小説用の資料をコピーしていたんですよ。
そのうち背後に人が立っているのに気づいて、

「あ、使いますか?」

と訊いたんです。
全部で百五十枚以上の資料だから、時間掛かるので。
そしたらその人はコピー機をメンテナンスに来た業者さんだったわけです。
身体は向井理、顔は小倉久寛似のイケメンなのかどうなのかよくわからない感じの男でした。
彼は僕に手の平を向け、

「いや、コピー機が止まりそうなので修理に来たんです」

というわけです。
だから、

「じゃあ、コピー止めたほうがいいですかね」と訊いたわけです、僕は。

そしたら身体は向井理、顔は小倉久寛、略して向井久寛な彼は、

「でも15分くらいかかっちゃうんで」と遠慮するので、

「なら続けてもいいんですか?」と言ったら、

「でもそのまま続けたらコピー機止まります、おまけに投入したお金は返ってきません」

というわけです。

「それでもいいなら」

って、お金返ってこないかもしんないのに続けるわけねーじゃん!!

よく考えたらチョー嫌な奴だなーと思いました、菁南です。

ではでは自主制作CMをどうぞ!!



携帯の方はコチラから。

児相所長の隈部役を務めてくれたのは僕が前やっていたバンドでベースを弾いていた鈴木という男です。
たぶんもう鈴木のことを知っている人はこのブログの読者さんの中にはほとんどいないと思いますが、MCで彼をいじり倒すのがライブの定番でした。

上京してすぐに配属された新聞屋で知り合ったので、僕にとっては東京に来て初めて出来た友人ということになります。
プロの声優さんが声をあててくれているのでけっこう男前な印象になっているかもしれませんが、実際には普段の鈴木を見せてあげたいと思うぐらいの変人です。
携帯で写真撮影することが趣味で、彼の携帯のデータフォルダには膨大な量のスカートの中の逆さ撮り写真……もとい、花やら蝶やら景色やらの写真が収められています。
写真がいっぱいになってSDカードを買い換えるぐらいですから、そのキ○ガイぶり……もとい、写真への情熱がおわかりになるでしょう。
それが一眼とかじゃなく、携帯写真なのが鈴木のこだわりらしいです。

四谷近辺で道端にしゃがみ込んで花を撮影したり、蝶を追いかけてふらふらと路上を彷徨ったりしている男を見つけたら、あまり近寄らないように適度な距離を置いて観察してみてください。
CMで見た口元と一致するかもしれません。

勇気をもって話しかけてみたら、「へ……へい……」という弱々しい返事に腰砕けするとともに、二時間くらい携帯写真の作品を見せられるかもしれませんよ。
それが楽しいかどうかはあなた次第ですけど。

とにかくそんな鈴木は僕と知り合ったせいでバンドに引きずり込まれるわ、カメラの前で演技させられるわと散々な目に遭ってきました。
レコーディング中に喉を休めるためにブースを出てきた僕に、「せっかくの機会だから歌えよ」と強引に歌わされ、その模様をレコーディングしてCDにされたこともあります。
よくライブのアンケートに「鈴木君をいじめないでください!!」と書かれて抗議されました。

いろいろやらされることを本人がどう感じているのかは知らないけど、まーいまだに友達でいてくれるんだからそんなに不愉快でもないんでしょうね、きっと。

次回作でもまたCMを作ろうと仁君と話しているんですが、仁君も「すでにまたどこかで鈴木君を出したい衝動に駆られているんだけど」と言ってました。
究極のいじめられ……もとい、愛されキャラなんですね。
あの狼狽ぶりがおかしくて、つい無茶ぶりしてしまいたくなるんですよ。

逃げろ!鈴木!!

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↑というわけで鈴木の努力に報いてやってください!鈴木には一銭も入りませんけど。