午前7時起床。
買い置いていた菓子パンを胃に流し込み、荷物をまとめる。
午前9時半、ホテルをチェックアウト。
迎えに来てくれた友人Mの車で島原新聞社へ向かう。

島原新聞社Tさんからの電話で「市役所のところ」と聞いていたのを、自分に都合よく解釈して勝手に島原新聞社は市役所と同じ敷地内にあると思い込んでいた。
というわけでまたもやすんなりとは辿り着けず。
市役所の駐車場にいったん車を入れ、携帯電話で地図を検索。

早めに出ていたこともあって、指定された時刻には間に合った。

午前10時カボチャTVさんも同席し、島原新聞社にてインタビュー開始。
記者のTさんは朴訥な好青年といった雰囲気だが、たぶん芯のしっかりしたお方。
内に熱いものを秘めるタイプだとお見受けした。
しかもTさんの住まい、僕の実家のめっちゃ近所だということが判明。
僕の祖父から書道も習っていたという。
このブログでも何度か書いているが僕の青南(菁南)という筆名は、祖父の書号をいただいたもの。
こんなところで初代菁南の弟子と出会うとは!!!
石を投げれば知人に当たる感じ。
世間は狭い。
というか島原が狭いのか。
インタビューはまあ慣れてきたけど、TV用のコメント撮りはかなりテンパっていたみたい。
Tさんから笑われた。
うん、いかんな、自覚あり。

午前11時半、島原新聞社を出て、またもやMに迎えに来てもらう。
そして「ほんだ」でうどんをご馳走になる。
上京前にもMに連れてきてもらった店だが、まだ営業していたことにちょっと感激した。
たしかに美味いんだよ、ここのうどん。
今度帰ってくるときまで、頑張って営業を続けて欲しい。

そして午後1時半、母校である島原高校へ。
同窓会事務局のNさんも同席し、校長先生に会う。
そこに二人の教頭先生も同席。
さらには高校時代に体育を教わっていたW先生も加わり、僕の緊張はピークに。
卒業しても母校は母校。
正直どのインタビューや書店訪問より、ここが一番緊張した。
高校時代、めちゃめちゃ怖かったW先生が敬語で話してくることにすごく違和感を覚える。
まー卒業したらお互い大人なのだから当然なのだけど。
校長先生からレアものらしい創立110周年記念品をいただく。
ひたすら恐縮恐縮……なんとなくごめんなさい。

その後同窓会事務局のある秋岳館を訪問。
ここは僕が在学中にはなかった施設だ。
ちなみに体育館も綺麗に改装されている。
秋岳館で同窓会事務局のNさんと雑談。
同窓会HP用のメモをとりながら、僕に質問を投げかけるNさん。
突然、Nさんの声がワントーン上がる。

「ゆっこちゃんのお兄ちゃん??」

ゆっことは先日結婚した僕の妹の愛称だ。
実はNさん、僕の妹の親友のお母さんだった。
以前は音楽をやっていた……12年ぶりの帰省……最後の帰省はインディーズで発売したCDの売り上げノルマを捌くため……
僕の話を聞くうちに、頭の中で断片が繋がったらしい。

「頑張ったんだねえ……」

僕の複雑な家庭事情を知っているNさんの優しい言葉に、ふいに目頭が熱くなる。
そのことに自分で驚いた。
心のこもった言葉って、届くもんなんだね。
というわけで話が盛り上がり、母校を後にしたときには午後5時をまわっていた。

秋岳館でNさんが席を外したときにメールチェックしたら、宝島社Sさんからメールが届いていた。
ちょっとびっくりするようなお知らせ。
時期が来たら発表します。

そしてまたもやMの車で、一路愛野町へ。

と思ったが途中でTSUTAYA島原店さんに再訪。
僕の本がガンガンディスプレイ展開されている売り場を撮影させていただいた。

まずはこれ。
まー普通に平積み状態ですよね。

実録素人ドキュメント 私を作家にして下さい -佐藤菁南ブログ--TSUTAYA島原店①


そしてこれ。
すごくないですか???

実録素人ドキュメント 私を作家にして下さい -佐藤菁南ブログ--TSUTAYA島原店②


さらに極めつけがこれ!!!!!!!

実録素人ドキュメント 私を作家にして下さい -佐藤菁南ブログ--TSUTAYA島原店③


すごすぎる……。
こんだけ頑張っていただいたのだから本当に売れて欲しい!!
売れ残ったら申し訳ない!!
島原の皆さんどうかどうか!よろしくお願いします!!!

愛野展望台まで送ってもらい、Mとはここでお別れ。
今回の“勝手に「私を売れっ子作家にしてください」プロジェクト in 九州”は、Mの協力なしには成り立たなかった。
いろいろと甘えちゃって、M、本当にありがとう。
昔っから助けられてばかりだ。
感謝してる。

愛野展望台で上の妹一家と合流し、焼肉屋さんへ。
実は僕には妹が二人います。
上の妹はすでに結婚し、家庭を築いている。
焼肉を食べながら、ひたすら姪っ子たちと遊ぶ。
ここでも妹の旦那さんからご馳走になってしまった情けない義兄。

今回なんかおごってもらってばかりだな。

そして母の住むアパートに着いたのが午後11時頃。
次帰ってくるときにも、姪っ子たちが僕のことを覚えてくれているといいなと祈りつつ、

おやすみなさい。