例年通り、6月10日(今年は月曜日)より「ふき」の加工受付開始します。
例年、この時期ですと標高低い、庭のフキなどでようやくちょうど良い硬さになる頃ですが、今年は虫の入りが早く、フキ採取を焦っている方が多く見受けられます。
虫の入りが早いのは(たぶんなのですが)雪が少なく春に気温が高かったために例年より早く虫が目覚め(?)たため、竹の子にしても「まだ始まったばかりなのに」虫の入りが早かったと思います。
ふきも同様で、虫達はすでに活発なので、フキが若かろうと何だろうと例年より早く入っていると思います。
虫が入るくらいだからフキも早く採りたい、というお気持ちになると思いますが、フキが熟成しているかは何とも言えません。
最近フキのベテランさん方は、例年6月20日以降を目安に採取に行かれています。
今年どんなに早く発生していても、気温が上がらない日が続いたため、缶詰屋としては例年より早く採取するのは心配でございます。。
(実際竹の子の生育具合をみても遅いと感じます)
店頭で何度も繰り返すやり取りですが…
「家で食べてちょうど良いのは缶詰には早すぎ(フキが若すぎ)です」
「缶詰屋では2時間加熱を加えますので、固い(いわゆる年をとった、少し過ぎた)フキを加工するとちょうどよくなります」
「んじゃ家で茹でる時間を短くしたら良いか」
↑「茹で足りないと水に入れた時に黒くなり、それは元に戻らないので大失敗になります。何よりも、茹ですぎを心配になる若さでは缶詰用に不向きです!」
缶詰屋でも「しつこいな」と思われるくらい、受付開始時期にはお声がけしておりますが、「缶詰にすると柔らかすぎてだめだっけ」と言われるのが残念すぎて、お声がけさせていただいております。
ご理解いただけますと幸いです。。。
フキの入荷が始まれば「例年にくらべてこんな感じ」とまた情報お伝えできるのですが、今週末にも採取に行きたい!とお考えの方、特に缶詰用に一気にとりたいと考えてる方。できるなら、まずは1〜2缶だけ試しに加工、翌日受け取り後に開封して柔らかさをご確認いただき、大丈夫でしたら残りを加工することをお勧めします。
フキは竹の子と違い、延長あく抜きで1日おいても悪くなることはそうそうありません。「全部柔らかくて失敗した」ではお代の方がもったいないです…。
最後に、缶詰容器の件の(再)ご案内です。
フキ専用缶がかなり値上げになるため、現在の在庫(昨年仕入分の残り)終了後は無地缶(ノーマル・プルトップともに)で製造いたします。価格は現在のものと変わりありません。
新たにフキ専用ラベルを作りました。とても良いと好評です!ぜひ店頭でご確認ください。
以上、長くなりました。
フキ缶詰は本当にお勧めですっ!缶詰のフキを使うと、塩漬けに戻れません!皆さんのご利用お待ちしております!