どこからどこまでが本当の話なんだろ。
人類初の月面着陸アポロ11号のストーリーは
数多くある。今回の映画は、月に降り立った
その瞬間をライブ配信して世界中に届ける
為にいろんな人たちの想いが画策していく話。
PR担当の奔放な女性と、
ロケット発射責任者の堅物な男性が
すったもんだしながら、プロジェクトに
立ち向かっていく。笑える要素あり、
シリアスなシーンもあり、ラブストーリー
でもあり…そんなザ・ハリウッド映画の
醍醐味が思う存分楽しめる作品だった。
それにしても、いま自分が観ている映像が
果たして真実なのか、を考えてしまう。
最初から、これはフェイクですよ、と
見せられれば、そのつもりで見るのだろうし。
どんなドキュメンタリー映像であろうが
必ず誰かの意図を含む事になるので
「真実」っていうことはあり得ないのだけど。
今やAIによる技術も発達してるから
本当以上のリアルな映像を作ることも
可能になってる。そうなると、今後世の中に
発信されるものは全て嘘か本当か、の
前置きが必要になる。送り手側の誠実さが
問われる、っていうのは今に始まったことでは
ないのかもしれないけど。
これからさらに、嘘の世界に迷い込んで
いくようで、信じられるものは自身で
見つけていかないと。