お金なんてあるところには腐るほどある。
でも、ないところにはとことんない。
怠けてる訳でもないのに、普通に生活してる
だけなのに…お金が足りない。
底をつく、借金まみれ。不公平極まりない。
これって社会の制度とか仕組みが悪いんだ。
そうだ、そうに決まってる。
悪いことだ、っていうのはわかってる。でも
人を殺すわけでない、ちょっとくらいズルを
したってバチは当たらないのでは。
…
旦那がくも膜下で突然倒れた。病院に
運ばれて生死をさまよう。
小さな子ども2人抱えて妻は旦那にしがみつく。
目の前が真っ暗。
…と、さらに追い討ちをかけるように
衝撃の事実を突きつけられる。旦那は
会社の金を横領して、方々に借金をして、
あるはずの貯金も使い果たしていたのだ。
いきなり無一文に。入院費用も即日10万円
払えと言われている。すぐに仕事を探そうと
必死になるが、子どもを抱えた主婦に
ちょうど良い仕事などあるはずがない。
実家を頼って親にすがろうとするけど、
実家は実家で家業が火の車で立ち行かなく
なってる状態で、娘の話など聞こうともしない。
あー、お金、お金、お金…。
なんでわたしがこんな目にあうの?
祖父の葬式にて親戚、近親者の前でキレる💢
シーンがある。
わたしの話を誰が真剣に聞いてくれてる?
みんなもたいへんなんだろうけど、わたし
だって…切羽詰まって、どうしていいか
わからなくて、一体誰のせい?
どうしてこうなった?ふざけるな!
これは、国とか政府とか、制度を作っている
側への訴えのようにも聞こえてきた。
この世の中、不公平感が半端ない。
そんなにっちもさっちもいかないごく普通の
面々の、ごく当たり前の生活からちょっとだけ
足を踏み外したきっかけを描く物語。
とても切実だったし、自分にとってはとても
突き刺さる映画だった。
