シン・仮面ライダー | kogumaのブログ

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♪迫るショッカー地獄の軍団
我らを狙う黒い影
世界の平和を守るため
ゴーゴーレッツゴー♪

小学生1年だったか2年だったか…
プロ野球のチケット3枚もらって
兄貴2人と父親が見に行くことに
なって、1人はぶかれた自分は
可哀想だからと、母親と隣の遊園地へ
行くことに。終始不貞腐れた態度を
見て母親はご機嫌を取ろうとする。
ここぞとばかり
その遊園地の中のショップに売っていた
仮面ライダーグッズの詰め合わせの
お楽しみ袋を買って!とおねだりする。
しぶしぶ購入した、その時の母親の
仕方ないな、っていう寂しそうな顔を
見た時、自分がどうしようもなく
自分勝手なわがままいやーな人間に
思えてしまった。罪悪感、自己嫌悪を初めて
味わう。それ以来、親に何かを買って
欲しいって言えない、子どもらしくない
子どもに成長してしまったのだった。
仮面ライダーっていうと、その時の
母親の表情を思い出してしまう。
なんだかな。




そんな話はさておき、
でも、仮面ライダーはすごく好きで
テレビにかじりついて見てたし、毎週
楽しみで仕方がなかった。
庵野監督が映画を撮るって聞いたとき、
昔を思い出す意味でも、とても楽しみ
だったんだ。

監督も昔見たワクワクした気持ちを
この作品に投影したんだろう。

ライダージャンプとかライダーキックの
あのアングルの懐かしさ、
バイクのエンジン音、ここぞという
ところでの音楽の入れ方とか、
「その頃」を彷彿とさせるこだわりを
感じるのは敢えて行なっていること
なのだろう。
それと、悪の組織ショッカーの
人類救済の考え方など、
それぞれが違う視点で世の中を
見ていることがわかること、
視点を変えると正義が悪になったり
悪が正義に変わったり、っていう
まさしく社会の根幹的な
部分を垣間見させてくれたこと、
それがなんだか嬉しかった。




いくらヒーローとは言え、人を殺める
っていう罪悪感は常に付きまとう。
殺していい人間なんてほんとはいない
のではないか。出来れば、自分はその
殺しには参加したくない。でも誰かが
やらなければ世の中はより良くならない
としたら。その陰鬱とした雰囲気を
纏った本郷猛こと仮面ライダー。
優しすぎるが故に苦悩する姿もまた
親近感を持つ。

この作品の世の中の評価は二分してる
ようだけど、自分としては良かったな。
特に、予想外のあの人が
怪人としてサプライズで出てきた事も。