シャイロックの子供たち | kogumaのブログ

kogumaのブログ

ブログの説明を入力します。

そりゃ、誰だってお金は欲しいよ。

でも、他人を騙してまで、陥れてまで

掴んだお金を抵抗なく使えるほど、

人間図太くないよ、っていうのが

だいたいの人に当てはまるのでは。




銀行内から現金100万円が消えて

なくなった。行員たちは必死に探す。

でも出てこない。いったい何処に。

女子行員のロッカーの中から

銀行の名前の入った帯が見つかった。

これはなんだ?お前が盗んだのか?

やってません。私じゃありません。

他人を疑い、根掘り葉掘り個人情報を

探り出す。お金に困っているようだな。


ものすごく嫌だ、このやりとりが。





支店長をはじめ、副支店長、本店検査部員、

お客様係に、エリート営業マンなどなど、

銀行の中で渦巻く出世、賄賂、強欲、

恩恵、忖度、正義、思惑、が複雑に

絡み合う人間模様を曝け出す作品。

池井戸作品には何故か引き寄せられて

しまう。


お金を持ってる人には、さらにお金が

舞い込んでくる社会の仕組み。

大企業や銀行の頭の良い人たちが

法の目をくぐり抜けて自分達だけが

得をする術を心得ている、そんな世の中。

でも、そこには必ず人間の持ってる

「魂」が立ちはだかるはず。

ほんとにいいの?一線を踏み越えて?

人間ではなくなる瞬間ってけっこう

あっけないもの。






お金、と言えば最近の物価高は

どうしたものかと。ほんとよく考えて

使わないといつの間にかお金が

なくなってる事態に陥る。

一番大きいのは、昼ごはんの量が

減ったこと。今までみたいにあんまり

考えないで買ったり注文したりしてると

あっという間に金欠になる。上限決める

事にしたからこの1年くらいで3kgくらい

痩せてしまった。どんだけ食ってたんだよ

って話だけど、食べることって、やっぱり

幸せに直結するなぁ、ってつくづく

思ってしまったのでした。