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AKBGの小説っぽいの

AKB48グループの小説と呼べるかわからないのを書いてます。
内容は他の作品とのクロスオーバーが中心なので、それが苦手な方はおすすめしません。

実際の彼女達とは当然全く違うので、それを踏まえて読んでくださると嬉しいですヽ(*´∀`)ノ

玲奈は隣に座っている珠理奈に話しかけた。
「ねえ珠理奈?バス、結構揺れるね…」


珠理奈は玲奈の方を見て
「そうだね。ただ高速走ってるだけなのにね…」
珠理奈も謎の違和感の正体に気づいたようだ。




「う…」
彩は口を手で押さえた。


「大丈夫?さや姉、酔っちゃった?」
前の席の彩に気遣う声をかける珠理奈。


彩は珠理奈に対して
「少し……でも大丈夫です」
少し微笑み彩は答えた。



珠理奈と玲奈の会話が聞こえた麻友と柏木は
いつもと違う、違和感の正体がバスの揺れが強いことに気づいた


不安そうな顔をした麻友を見て
「麻友?どうしたの?」
柏木は優しく声をかけ、心配そうに見つめた。


「え!?あ、ううん、なんでもないよ」
麻友はそう答えたものの不安そうな顔は消えない。


柏木は麻友が話してこないなら無理して聞いても無駄だと判断し、それ以上は話さなかった。


麻友が不安を抱いているのは、道路は綺麗に舗装されているのにこの揺れの強さ。
つまりバスがフラフラしていると思われることだった。速度もいつもより出ている気がする。
不安を抱いていると次から次へと不安要素が浮かび出てくるのはなんでだろう。
柏木が心配してくれたが、麻友は柏木に対してこの不安を語ることはしなかった。
柏木や皆を不安にさせたくないんだ。きっと気のせいだろうと思い、麻友は気晴らしに窓の外を眺めた。
外の綺麗な景色を見ていればこの不安もきっと晴れるだろう。



柏木は柏木で、さっきまですごくうるさくしていたのに、今は何故か静かにし、一言も喋ってない指原に声をかける。



「さっしー?」
柏木は体を乗り出し、前の席の指原に話かけた。


「ゆ……ゆきり…ん…」
指原は涙目になり、顔面蒼白で柏木を見た。


なんで突然指原はこんな真っ青な顔しながら涙目になり私を見上げてくるのだろう?


「どうしたの?お腹でも痛い?」
柏木は指原にちょっかいを出した。


「…ぁ…あ…」
声にならない声を出し、指原はとある方向に指をさした。



柏木は指原が指をさした方向をゆっくり見てみた。



「えッ!?」
視界に入るなり、柏木は今日一番の大きな声で驚きの声を出し立ち上がった。


柏木が大きな声を出して急に立ち上がった為、
隣の麻友をはじめ、柏木達の後ろの座席に座っている珠理奈、玲奈、彩の3人も急なことに驚いた。


「ん…?」
遥香も目が覚めてしまったようだ。




指原は大きく震えていて、声にならない声をだし続けている。



そう指原が指をさしたところにあったのは、バスの入口の近くの中央。
恐らくハンドルにもたれかかってるであろう、バスの運転手の後ろ姿だった。






「大変!!」

柏木が自分の座席から通路側に出て走って運転手の元へ向かう。




すぐに運転手を起こさなければ。
所謂、居眠り運転の状態にあるのは運転免許を持っていない柏木でもわかった。
そういえば、この運転手行く時に眠気覚ましのガムをやたら食べていた気がする。

いろいろ考えたが既に遅かった。







ドンッ!!と大きな衝撃音がすると共に、柏木は横に飛んだ。


「ん~、何してようかな」
バスが出発して5分ほど経ったあと、珠理奈はそう呟くように言い、玲奈をみた。


「……」
玲奈は既に携帯ゲーム機を取り出してやっていた。



隣にいる珠理奈の視線にすら気づかない玲奈を諦め

珠理奈は前の席に座っている彩に話しかけてみた。
「さやねぇ~、あそぼ~」
彩に珠理奈は甘えた声で話しかけた。


彩は後ろを振り返り、珠理奈を見て
「ああ、いいですよ。何しますか?」
と返事をした。


「何か持ってきてる~?」
珠理奈が何か遊べるものがないか聞いてきた。


「なんかあったかなぁ…」
そう言いながら自分のバッグを漁りはじめた。


その珠理奈と彩の会話が聞こえたのか、


「あ、さや姉、珠理奈。私トランプ持ってきたけど、みんなでする?」
彩と遥香の前の席に座っている柏木が話に入ってきた。


「ほんとですか!?やりましょう!やりましょう!」
トランプという言葉にすぐさま珠理奈が嬉しそうに反応した。



「麻友もするよね?トランプ」
柏木が麻友にたずねた。


「うん。する!」
誘われたことに喜んで参加を決めた麻友。



「さっしーは?…もちろんやるよねぇ?」
柏木は微笑みながら指原に訪ねた。


その微笑みに対し
「ひぃっ!やります!やらせていただきます!」
怯えながら指原は承諾した。


「よろしい」
柏木が笑みを深くして指原を見た。


「ゆきりんが怖いぃ…」
誰にも聞こえないほどの小さな声で呟く指原。



こうして柏木が持ってきたトランプで楽しく遊びはじめた、麻友、指原、柏木、珠理奈、彩の5人。
遥香は既に眠りに入っていて、玲奈はゲームに集中している。



「だだだ、誰がJOKER持ってるんすかー!?」
バスの中に指原の声が響く。


「教えたら面白くないじゃないですか~」
珠理奈が笑いながら答えた。


今、トランプをやっている5人はばばぬきをやっている。



「ま、まさか珠理奈が!」
珠理奈に疑いの目を向ける指原

「さっしー早くひいてよ~」
麻友が指原にトランプのカードをつきだす。


「ああ、ごめんねまゆゆ!」
そう言って指原が麻友のカードをひく。


「はい、ゆきりん。」
今度は指原がカードを柏木に突きつける。

無言で指原のカードをひく柏木。



その途端、


「くっ…くくっ…」
一人静かに笑い出す指原


そう、柏木がひいたカードは…


「あんたが持ってんじゃん!」
柏木が指原からひいたJOKERを見て、うっかり大きな声を出す柏木


「あははは!やったー!ゆきりんにJOKERいった~!!」
笑いながら指原はもう勝利したかのように喜ぶ


「くっ…私を騙すなんて…ふざけんなですわ!」
柏木は悔しそうに笑っている指原を見る。


そのあと、柏木は後ろを向き、
「さあ、さや姉?私のJOKERをひきなさい」
後ろの席の彩にカードを突き出した。



――なんでやねん!


そう思った彩だったが、引きつった笑みを見せるだけで、口には出さなかった。


結局、指原にJOKERが戻ってきてしまい、このばばぬきは最終的に指原と柏木の一騎打ちになったのだが、トランプの話はここまでにする。




バスが走り出して、約1時間。周りは高い山がずらりと並んでいる。
地上がだいぶ低く見えるのでそれなりに高いところにいるだろう。
高速道路なんだから当たり前なのだが。


だが普通に高速道路を走ってるのに、先ほどから何やら違和感を抱く寝ている遥香以外のメンバー。
最初にその違和感の正体に気づいたのは、ゲームをやっていた玲奈だった。
その出来事の数十秒後、スタッフが説明しにやってきた。




『はい、集まったようね。これから新潟まで移動するわ。高速使っていくけど、たぶん5時間くらいかかると思うの。』
スタッフがバスに乗り込み、伝える。


「やっぱり5時間くらいかかるんですね~!」
玲奈が驚きの声をあげる。


『ごめんなさいね…できるなら新幹線で行きたかったのだけど、チケット取るスタッフがミスしちゃってね……結局この貸切のバスで行くことになったのよ』
スタッフは謝ってから説明をする。



「大丈夫ですよ。5時間くらいなら全然平気ですもん。ね?まゆゆ。」
柏木は麻友に同意を求める。

「そですよ。新潟に着くまで好きなことやってますし!なので気にしないでください!」
スタッフのミスを気にしないようにする麻友と柏木。



「ふふ…5時間も寝れる…うふふふ」
柏木と麻友がスタッフをフォローしている間、一人静かに笑う遥香。

「ぱるさん何笑ってんの」
遥香の笑い声が耳に届いた、彩は声をかけた。


「おやすみなさい。」

遥香は彩それだけ言うと眠りに入った。



ああ、これはしばらく起きないヤツや…
目的地に着く前に途中で起こしたら怒られそうだな…
まあ寝不足だし寝かといてあげよう。

遥香の寝顔を見ながらそんなことを思う彩。




その後、スタッフさんは仕事の内容などを一通り説明したあと、
『私たちは別の車でバスについていくから、運転手さんに迷惑かけないようにね』
そう言い
「はーい」
指原を始め、遥香以外の全員が返事をした。


返事を確認したスタッフが


『それじゃ、運転手さんお願いしますね。』
「クチャクチャ…ええ、わかりました。」
なにやらガムをたくさん食べている運転手に対し、スタッフが運転手にお願いしてバスを降りていった。


「あれ、運転手さん疲れてるの~?大丈夫ですか?」
その一部始終を、バスの座席で一番前に座って見ていた指原が、そんな運転手を見て気にかけた。


「まぁな~…。最近ずっと出ずっぱりだったからなぁ…。まあ今回は君たちを乗せていったらそのあとは3連休だから大丈夫だよ…」
あくびを噛み殺しながら指原に言う運転手


「あはは、そうだったんですか!お疲れ様です!そして、よろしくお願いしま~す!」
指原は運転手に目が覚めるような大きな声で伝えた。

突然の大きな声にビクッとした運転手は
「あ、あぁ。こちらこそ、よろしく…ゴクゴク」
指原にそう返すと、栄養ドリンクらしきものを口に含み食べていたガムごと飲み込んだ。





「指 原 莉 乃 ち ゃ ん ?」




後ろからふと声が聞こえた指原は振り向く。


指原のすぐ後ろに立っていたのは、

「ぎゃあ!!ゆきりん!!」

気配もなくすぐ後ろに立っていた柏木に驚いて指原は腰が抜けそうになる。


「うるさくしたらダメって、言ったよね?」
柏木は笑顔で話しかける。

しかし柏木の口から出たその言葉は、優しい笑顔から感じ取れる優しさの感情のかけらもない。
すごく怒っているのは指原でもわかった。


「ひぃぃぃ!ごめんなさいゆきりん!」
指原はぺこぺこと頭を下げて謝る。


「もしもまた、うるさくしたら……まぁ、さっしーなら…わかるよね??」
そう言って柏木は笑みを深くして、手に持っていた駄菓子のマシュマロに爪を食い込ませぐしゃぐしゃにした。


そんな柏木を見た指原は背筋がゾッとした。


「ははははいぃ!!……わかりましたぁ…」
指原はまたしょんぼりとした小さな声を出し席に戻った。




そして、彼女ら神7を乗せたバスは、約5時間の旅に出発した。





…するはずだったんだ。



「ねえ、さや姉!今日のお仕事終わったあと、みんなで焼肉食べにいかない?さや姉、お肉好きだから行くよね!?行かないわけないよね!ぜ~ったい行くよね!?」
指原は強制参加だよ?と言わんばかりに頼み込んできた。


「私はかまいませんけど、ぱるさんはどうやろ…」
彩は特にやりたいことも無かったため、焼肉に行くことにした。
でも遥香のさっきの様子を見ると寝不足っぽいし…と考えていたら


指原は寝ようとしている遥香の元へ行き、

「ぱるる~!起きて~!!ぱ~~る~~る~~~!!!」

周りからうるさい!と言われんばかりの大きな声で遥香の名前を呼び、遥香の手をとってぶんぶんと振る。



「こらー!さっしー!ぱるるは寝不足なんだから起こしちゃだめだよ!」
案の定、麻友が指原に対し怒った。


「えーーー!何でー!?焼肉行く約束しないといけないんだよ~、ぱるるだけこないなんてダメなんだからぁ~!」
指原は駄々をこねる子供のようにわがままを言う。



「ああ…指原さん、私がぱるさんに伝えとくので…」
見かねた彩は指原に代わりに誘っておくと伝えた。


「う~…じゃあさや姉お願いね!絶対ぱるる連れて来てよ!ぜ~~~ったいだからね!」
遥香に拒否権はないようだ。


もし連れてこなかったら、どうなっちゃうんだろ…
ああ、後が怖い。絶対に連れて行かないと。


「ぜーったいだよ!!ぜーったいだからね!私ず~~っと待ってるからね!」
指原は自分の座席に戻っても彩の方を見て遥香の参加を促してくる。


「はー…さっしー!!ちょっとの間静かにしてなさい!」
指原の後ろの座席に座った柏木が指原に注意する。


「え~~~!!ゆきりんそんなこと言わないでよ~~!」
涙目になりつつ指原は柏木を見て叫ぶ。


「ぱるる寝不足なんだから少し寝かせてあげようよ」
柏木の隣に座っている麻友も指原に静かにするよう促す。


すると指原は
「う…わかった……」
大きな声はやめ、しょんぼりとした声で返事をして、前を向いた。







「ふぅ、これで少しは静かに……」
柏木が一息ついたのも束の間


「そうそう、ゆきりん!昨日小嶋さんとたかみながね―」
指原がまた柏木の方を振り向いて、大きな声で話をしだした。



その時柏木の頭に血がのぼった。


「………指原ぁあぁああ!!」
柏木は指原の名を指原以上の大きな声で叫んだ。



「ぎゃあああ!ゆきりんが怒った!!ごめんなさい!少し黙ります!ごめんなさいぃ」
柏木に謝って前を向く指原。


怒ってしまった柏木の席の前に座っている指原は、しばらく後ろを振り向けないだろう。





その一部始終を見ていた柏木と指原以外の5人は一緒のことを思った。



絶対に柏木由紀を怒らせたらいけない。


…と





その出来事の数十秒後、スタッフが説明しにやってきた。



「すみません、遅くなりました!」
彩と遥香は、本当にギリギリでバスに乗り込んだ。


麻友をはじめ、指原、柏木、珠理奈、玲奈の5人はすでに乗り込んでいて、席を確保している。


彩と遥香は、どうやら最後だったようだ。


「あっ、さや姉~ぱるる~おっはよー!!ったく~今何時だと思ってるのー!?」
彩と遥香が声が聞こえた瞬間、指原が挨拶と注意する言葉を吐く。
でもその指原の言葉からは怒ってる感情は感じ取れない。


「すみません…」
怒られてる気はしないが、彩は素直に謝った。


「まあまあさっしー。スタッフさんまだ来てないから大丈夫だよ。二人ともギリギリセーフ!」
柏木が優しく彩と遥香をフォローしてくれた。




「ギリギリまで何してたの?」
指原が彩に聞く

「実はぱるさんが…」
彩はチラッと遥香の方を見る。



「ってあれ?ぱるる寝てない?」
麻友が不思議そうに遥香を見つめる。

「え?」
彩はそう言われ遥香の顔を覗き込む。

「Zzz」
遥香は麻友が言ったとおり目を瞑って棒立ちしたまま寝ていた。


「はぁ…ぱるさん、起きてや」
彩はため息をついてから、遥香を横から何度かつつく。



「んん~…?あれぇ、さやねぇ~だ~。なんで私のお布団の中にいるの?」
遥香は寝ぼけてるのか、彩と一緒に寝ていると勘違いしたようだ。

すぐさま彩も、反応する。
「布団ちゃうわ!ほら、寝るなら寝るで席に座ってからにしぃよ!」

彩は遥香を押しながらバスの中を進ませ、空いてる席に座らせる。




コントのような流れに、バスの中に笑い声がこだまする。



「ぱるる昨日あんまり寝てないの?」
麻友と柏木の席の後ろに座った遥香に麻友が聞く。


「はい…ちょっとファンの方と話してたら眠れなく…」
遥香は睡眠時間が足りなくて寝不足だそうだ。


すると横から柏木が割って入る。
「あー、7ごーごーでしょ。ぱるるの7ごーごー、最近流行ってるもんね」


「ええ、おかげさまで…でも、楽しいですよ」
遥香は柏木の目を見ながら伝えた。


「でも、仕事に影響が出るくらいやりすぎちゃだめだよ」
麻友がもっともなことを言う。

「…気をつけます」
遥香はそう言うと目を閉じて睡眠体制に入った。


彩は荷物を置きながら柏木達の会話を聞いていた。


仕事に影響が出るほどやりこんじゃあかんやろ…とかそんなこと思いながら座席につく
ふぅ…と一息ついたときに視界にある人物が入った。




そう指原だ。