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AKBGの小説っぽいの

AKB48グループの小説と呼べるかわからないのを書いてます。
内容は他の作品とのクロスオーバーが中心なので、それが苦手な方はおすすめしません。

実際の彼女達とは当然全く違うので、それを踏まえて読んでくださると嬉しいですヽ(*´∀`)ノ



「あ、珠理奈と玲奈ちゃんだ~おっはよー!」
バスに乗り込んできた珠理奈と玲奈に元気に挨拶する指原。

乗り込んだ瞬間に大きな声で挨拶された珠理奈は、

「わっ、指原さん!おはようございます!」
負けじと大きな声で言い返す。


「珠理奈、今日も一緒に頑張ろうね!」
指原は珠理奈にそう伝える。あくまで大きな声で。

それに対し珠理奈も
「はい!頑張りましょう!」
大きな声で返事をする。


「二人とも、そんな大きな声で話さなくても…柏木さんたちに迷惑でしょ!」
玲奈は二人に注意した。


「大丈夫だよ、玲奈ちゃん。さっしーは今日すごい元気いいから、大きい声にもう慣れちゃったし」
柏木が後ろから話かける。


麻友も玲奈に対し
「そうそう。きっと今日さっしーはずっと声大きいから…いろいろと覚悟してたほうがいいかもね」
そう言ってガクッと肩を落とした。

「はぁ、そうですか…」
玲奈は諦め顔で指原と珠理奈の方を見る。




「それで、今日の撮影終わったらみんなで焼肉でも食べに行きませんか?」
珠理奈は指原に対し提案した。


「え!?行きたい行きたい!絶対行く!!」
指原も飛び跳ねるように喜んだ。


そんなに嬉しいのかな?
普段、仕事やら何やらでプライベートで集まれない7人が今日は勢ぞろいだ。
今日を逃すと、またしばらくこういう集まれる日はこないかもしれない。



「え~めんどくさい…」
「うーん…終わったらホテルでアニメみようと思ってたのに…」
柏木と麻友がそれぞれぼそっと呟いた。


当然そのセリフを聞き逃さなかった指原は

「えー!!いいじゃんまゆゆ!ゆきりん!ねぇ行こうよ~~!せっかく集まるんだしさぁ行こうよ~!一生のお願い~!」
柏木と麻友が座ってる席まで行き二人の手をとってブンブンと振りながら、駄々をこねはじめた。


「だって…ねぇ。疲れてるから寝たいし…」
柏木はそれでも行きたがらない。


「柏木さん!私からもお願いします!」
珠理奈も指原同様に柏木の元へ近寄り、柏木のもう片方の手を握りぶんぶんと振り回す


それをすぐ近くで見ていた玲奈は
「ちょ、ちょっと珠理奈!無理強いはダメだよ」
玲奈は珠理奈の手を掴んで、手の動きを止めさせる。


「大丈夫だよ玲奈ちゃん。う~ん…珠理奈に頼まれちゃしょうがないか…行ってあげる」
柏木がしぶしぶ承諾する。


「やったーー!」
珠理奈と指原がほぼ同時に喜ぶ。


「ってなんで指原が頼んでもダメなんですかー!!」
指原は喜んだのも束の間、怒り出した。

「だってさ~…さっしーだしね?」
柏木はそう言うと麻友の方を見る。
「さっしーだもんね」
麻友も頷いて指原を見る。

その発言が気に食わなかった指原。
「私がなにしたんだよー!!」

「まあまあ、指原さん。結果オーライじゃないですか!柏木さんが来てくれることになったんだから!」
珠理奈は指原の背中をさすりながら喋る。

「もう、珠理奈ったら…」
ため息をつきつつ申し訳なさそうな顔をする玲奈。


「あっ、ゆきりんは行くから…まゆゆも行くよね!?」
当然と言わんばかりに指原は麻友にも同意を求める。


「まあ…ゆきりんが行くなら…」
麻友も乗り気ではないがなんとか承諾を得ることができたようだ。

「よし!あとはぱるるとさや姉だけ!」
指原は次に焼肉に誘う相手の名前を呟く。

「楽しみですね!指原さん!」
珠理奈は指原にそう言うと、

「うん!超楽しみ!焼肉~!やっきにく~♪」
指原も嬉しそうに返し、鼻歌を歌いながら自分の席に戻っていった。



『第6回選抜総選挙の神7で新潟で撮影をしますので、準備が出来ましたら、あのバスに乗ってお待ちください。』


スタッフが7人のメンバー伝え、各メンバーは準備をしに戻る。


「はい!ありがとうございます」
そういって元気に返事したのは指原莉乃。通称さっしーだ。

『あら?指原さん。今日は元気いいですね』
スタッフが指原に話かける。


「そうなんですよ!今日ものすっごい楽しみにしてたので!」
指原はスタッフに笑顔で伝える。

『撮影がそんな嬉しいなんて指原さんったら…』
スタッフが涙ぐむフリをする。


「そうそう。撮影大好き!…って違いますよ!そういうことじゃないですから!」
ノリツッコミを入れて話す指原を見ながら

「さっしー、おはよ。元気だね」
後ろから声をかけたのは、柏木由紀。隣に渡辺麻友もいる。



「あ、ゆきりん!まゆゆ!おはよう!」
ビシッと敬礼のようなものをした指原

「お、おはよ…さっしー」
麻友がちょっとびくっとして挨拶を返す。

「今日の撮影頑張ろうね!」
指原は大きな声で、そのまま準備をしに戻っていった。


指原はいつも元気がないってワケじゃないが、
今日の指原はいつも以上に元気だったから、よほど嬉しいことでもあったんだと思う。
でもあの指原がそんな嬉しいことに直面するだろうか…
まあ多分あの元気も一時的なものだろうけど…

柏木は一人指原を見て考えていた。
でもなんでテンションが高いのか、考えても答えが頭に浮かばなかった。


「さっしー、本当に今日元気がいいね。何かいい事でもあったのかな?」
荷物の置いてある部屋に指原が入ったのを確認した麻友は、考え込んでいる柏木に聞いた。

「さぁ…どうなんだろうね?」
答えが見つからなかった柏木も首をかしげた。

柏木はそのあと麻友と一緒に準備をして、バスに乗り込んだ。






「さー、準備しないと間に合わないよ~」
松井玲奈は一人呟く。


それを聞いていた松井珠理奈は、
「玲奈ちゃん荷物多くない?」
珠理奈は玲奈の私物を見て、率直に思ったことを伝えた。


「え?そうかな?…全部必要なものなんだけど…」
玲奈はおかしいかな?という感じで珠理奈を見る。


「あんまり多いとかさばるよ~あいりんにおみやげとか買うんでしょ?」
珠理奈はあえて、玲奈と仲のいい古川愛李の名をあげた。


「まあ…そうだけど…じゃあ頑張って荷物削るね」
玲奈はしぶしぶ承諾し、いらないものを抜いた。




そして思い出したかのように玲奈は
「そういえば珠理奈、ちゃんと"アレ"持った?」
準備中の珠理奈にたずねる。


「持ったよ!」
珠理奈は既にバッグの中にしまってあった"アレ"を玲奈に見せる。

「うん。これだね。驚くかな?」
珠理奈の持っている物を見ながら玲奈は言う。


「きっと驚いて、そのあと喜ぶよ!楽しみ!」
珠理奈は子供のようにはしゃぐ。


珠理奈の後ろにある時計に玲奈は目が行き、時間を見た。
「あ、そろそろ集合時間だよ。珠理奈、行こ!」
珠理奈はうん!と元気に返事をすると、"アレ"をまたバッグの中に詰め込むと走って出て行った。

「ちょっと待ってよ珠理奈~!」
玲奈もバッグを持って走って珠理奈を追いかける。





「これでよしっ…と」
山本彩は、荷物をまとめ終わり、部屋を出ようとしたとき、


「ああ、酔い止め飲んどかな…」
思い出したかのように、台の上に置いてた酔い止めの薬を飲む。

急いで薬を水で流し込んだあと、部屋を出る。


集合時間ギリギリだったため、少し急ぐ。
外へつながる曲がり角を曲がると、見たことのある後ろ姿を捉えた。



「あれ、まだこんなとこにいたん?」
彩は捉えた対象に声をかけた。そう。島崎遥香だ。


「……」
遥香から反応がない。というか目を瞑って歩いている。



寝ながら歩いている人なんて初めて見た。



彩は遥香の後ろに立ち、耳の近くで言う。脅かすつもりでもある。
「ちょっと、ぱるさん。急がないと乗り遅れるで!」
後ろに立っても気づかず、眠そうにとぼとぼ歩いている遥香に彩は目が覚めるような大きな声で言った。


今の呼びかけになんとか目を覚ました遥香は
「…大丈夫だよ~、待っててくれるもん」
ふぁ~あとあくびをしながら答えた。


「あかんあかん、メンバーやスタッフさん待たせちゃあかんの。ほら行くで」
彩はため息をついて、急ごうとしない遥香を引きずってバスに連れて行った。




「…あああ、来ちゃった!」
珠理奈はあわわとしている。


「と、とにかく…逃げ、逃げようよ!」
玲奈も焦ってしまった。

…が二人共思うように足が動かない。彼女に対する恐怖心からだろうか。


――もうだめだ

そう二人が思ったとき、突然後ろから


「撃ちます」





―バンッ!!





既に拳銃を構えていた遥香が発砲した。
すごい音だった。耳の奥がキーンとなるような感覚に陥る。


発砲した遥香は、反動が強かったからか尻餅をついていた。


「ぱるちゃん?ちゃんと狙った?」
そんなことより…と言わんばかりに珠理奈がたずねた。


「え?あの子がいそうな所狙ったんですけど…」
遥香はきょとんとした顔で珠理奈を見上げる。



「ぱるちゃんが撃った銃弾は天井に当たってたよ」
珠理奈は指摘すると、遥香は玲奈と一緒に天井を見上げる。




―ミシッ




「やばいかも」
嫌な音が聞こえた玲奈は、そう呟き、そして大きな声で


「急いで離れなきゃ!たぶんここ崩れるかも!」

玲奈は急いで遥香を立ち上がらせ、イマイチ理解できていない珠理奈と遥香一緒に走って離れる。

そう、遥香が撃った銃弾のせいで天井に亀裂が入り、崩れそうなのだ。
周りはコンクリートじゃなくて土だから。


「はぁ…はぁ…どうしよう、あの子…追いかけてきてるよ?」
珠理奈は息を乱しながら振り返り、追いかけて来ている彼女を見る。


「これでいいの珠理奈。多分そろそろ」
玲奈は、口角をあげると




―ミシッ…メリメリッ…ズドーン





大きな音をたて、天井が崩れた。
当然、珠理奈を追いかけて来ていた彼女は崩れた天井の下敷きになってしまった。


「よかった…」
玲奈は一息ついた。

「わーん!玲奈ちゃ~ん!怖かったよ~」
珠理奈が玲奈に抱きついた。

それを見て遥香も微笑む。


天井は崩れたものの、道が塞がることはなかったことが唯一の救いだと思う。
完全に塞がってしまうと、ゆり達と合流できなくなってしまうからだ。




「…奈ちゃ~ん」
玲奈たちの後方から聞きなれた声がする。



声の主は、先ほど通信機で話した…


「柏木さん!」
そう、柏木由紀だった。



「麻友、遅いよ~!」
柏木はこっちに向かって走りながら、後ろを振り返り、渡辺麻友の名を呼ぶ。

「ゆきり~ん待ってよ~」
再会が嬉しいのか、二人共笑顔で走ってくる。


「あさはかなり…」
柏木や麻友の後ろには、椎名という女の子もいた。



柏木と麻友の姿を見て、ホッとする玲奈達のグループ。





それよりも、なんで今私たちが今こんなことしてるのか…。
それは少し前に遡らなきゃいけなさそうですね。


そうあれは、だいぶ寒くなってきた11月の半ばのことでした…。

「指原さん…」
珠理奈が指原を思ってしょんぼりしている。


「大丈夫だよ珠理奈。3人で待ってよう?」
玲奈は珠理奈の肩に手を置く。


「もうすぐ終わりますよ。きっと」
後ろから遥香も声をかける。


「うん、そうだよね。ありがとね。玲奈ちゃん、ぱるちゃん…」
珠理奈は立ち上がり、恐らくゆりと呼ばれる人物が来るであろう方角を見た。



が数秒後、大きな声を上げた。


「あ!…いる!玲奈ちゃんいるよ!どうしよう…ゆりちゃん達いないのに…!」
珠理奈は焦って玲奈に助けを求める。


「落ち着いて珠理奈!気づかれる前に逃げよう」
玲奈は珠理奈に答えたものの


「…あの子、こっち向いてるよね」
後ろから遥香がそう言った。


そう対象は、こちらを向いていた。明らかに気づいている様子だ。


「ちょっと!珠理奈が大きな声出すから気づかれちゃったじゃん!」
玲奈は珠理奈に怒る


「玲奈ちゃんだって声大きかったじゃん!私のせいにしないでよ~!」
珠理奈も負けじと玲奈に言い返す


「見つけたなら、私たちに小声で教えてくれたらよかったのにー!」
玲奈も負けじと珠理奈言い返す。


負けず嫌いな二人なのだ。


「二人ともうるさいよ」
見かねた遥香が玲奈と珠理奈を見て喋った。


「あっ…」
「ごめんなさい…」
珠理奈が謝りながら対象に目をやったので、玲奈も釣られて対象を見る。



確かに対象はこっちを向いている。特徴的な赤い瞳で白髪の女の子。この中に何体もいるらしい。
その女の子が危険だとゆりたちから教えてもらっている。こちらを一方的に敵だと認識し、襲いかかってくるらしい。
幸い見つけても彼女に気づかれないうちになんとかやり過ごせたので、ここに来るまで一度も戦わずに済んだ。
戦わずに済んだのに指原が今この場にいないのは、…ここに来るまでに大量に仕掛けてあったトラップでやられてしまったからだ。


一応、武器となる拳銃はみんなに手渡されてるものの…まだ訓練も発砲もしたことのない3人に拳銃を扱うスキルなんてない。
赤い瞳をした子は珠理奈を見ると、こっちへ向かってきた。



非常にまずい…

「こっちは大丈夫だよ。玲奈ちゃん達の方は?」
松井珠理奈は自分の周りの安全を確認したあと、松井玲奈に確認を取る。



「こっちも大丈夫だよ。ね?ぱるる」
珠理奈に聞かれた玲奈は一緒にいる島崎遥香に聞く。



「うん」
特に表情も変えることなく、遥香は返事をした。



「とりあえず、ゆりちゃん達に連絡するね」
玲奈はそう言って発信機のような物を取り出すと、ゆりと呼ばれる人物と会話を始めた。





『こちらゆり。玲奈、どうしたの?』





「指定されたとこまでついたのだけど、ゆりちゃん達はまだかかりそう?」
玲奈達は指定の所に集まっていて、2つの別ルートから来るはずのゆりと呼ばれる人物らの到着を待っていた。



『え!?もうついたの!?こっちはちょっと手こずってるのよね…もうすぐつくからそこで待ってて!』
ゆりと呼ばれる人物は驚いていた。そんなに早かったのだろうか。
そう思っていると、横に珠理奈がやってきて、


「ゆりちゃん、珠理奈だよ。ごめんね、実は指原さんが…」
珠理奈は言葉に詰まってしまった。


『そう…。でも心配なくても大丈夫よ。こっちも既に4人やられているわ。それよりまだ近くに"奴"がうろついてるかもしれないから気をつけて。それじゃ』
そう言って通信機を切られた。





続けて玲奈は通信機を使いもう一つのグループに連絡をする。




『はい、柏木です。』

相手は柏木由紀。


「柏木さん。こっちは目的地にたどり着きましたけど、そちらはどんな感じですか?」
現状を伝える。



『うそっ、もう!?』
柏木がオーバーリアクションを取っているのは姿が見えなくても分かる。



『こっちはね、野田さんがみんなと別れた後にすぐやられてしまったの…』
野田と呼ばれる人は、ゆりが大好きな男の子だ。いつも長い斧みたいな物を肌身離さず持ってる。


「野田さんが…」
玲奈は心配した声を出した。それを聞いた柏木は


『あっ、でも大丈夫。他のみんな無事だよ。』

それを聞いて安心した玲奈は、


「そうですか…よかったです。それでは、待ってますね。」
玲奈はあえて指原のことは伝えずに通信機を切った。


柏木にはとても言えなかった。指原が途中で脱落したなんて。