関東梅雨明けでも水不足 | 月刊誌『祖国と青年』応援ブログ

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青木聖子とその仲間たちが、『祖国と青年』や日本協議会・日本青年協議会の活動を紹介したり、日々考えたことを綴ったりします!
(日本協議会・日本青年協議会の公式見解ではありません。)

 関東では、昨日、ようやく梅雨明けとなりました。


 平年より一週間遅く、昨年より18日遅いという長い梅雨でしたが、それだけたくさん雨が降ったのかと言えば、そうではありません。関東地方の水がめでは、水不足が続いています。


 10%の取水制限が設けられている利根川水系の8つのダムでは、貯水率が55%になっているほか、鬼怒川水系のダムでも、貯水率が43%になっていて、今日から取水制限を20%に引き上げるそうです。鬼怒川水系は、特に栃木・千葉の農業用水を補給しています。


 10%の取水制限は日常生活にほとんど影響ありませんが、20%になると水道の水圧が下げられるため高台の住宅で水の出が悪くなるなどの影響が出てきます。また、プールや公園の噴水などにも節水の要請が出ます。


 利根川水系の8つのダムは、貯水量が1億5000万トンを下回ると取水制限が20%に引き下げられます。現在は1億9000万トンです。10%の取水制限を始めた6月16日が1億7400万トンでしたから、若干増えてはいますが、8ダムからの放水量は多いときで一日約1000万トンに及ぶそうですから、全く安心できる数字ではないそうです。


 利根川水系は、神奈川県を除く関東1都5県に影響を与えます。つまり、神奈川県は関係ないのですね。神奈川は県内の4つの湖と山梨県の道志川系統の計5つの水源を持っていて、現在の4つの湖の貯水率は80%で、水不足の心配は全くありません。


 東京の、特に人口の多い都心部に生活する皆さんは、節水を心がけましょう。