少し前の話になりますが、尖閣諸島をめぐる情勢として、重要な動きだと思いますので、書き留めておきます。
産経新聞の報道によると、次の通りです。
米上院外交委のメネンデス委員長(民主)やルビオ上院議員(共和)ら超党派3議員は13日までに、中国が東シナ海や南シナ海で繰り返す威圧的な行動が周辺地域の「緊張を高めている」と非難し、対話による平和的な領有権問題の解決を促す決議案を提出した。
オバマ大統領は米中首脳会談で、中国の習近平国家主席に「日本が米国の同盟国であることを認識する必要がある」と軍事的な挑発行為の継続を強く牽制しており、議会として米政府を後押しする狙いがある。
上院は2011年にも南シナ海問題で、中国非難決議を全会一致で採択しており、今回も可決される可能性が高い。
「今回の米中首脳会談はアメリカ側からの宣戦布告に近いものがあった」と評した人もいましたが、アメリカが中国に対する非難の態度を露骨に表し始めたことは、わが国にとっては朗報です。
余談ですが、先の米中首脳会談について、「接待」という観点から、アメリカの中国に対する態度を解説していた面白い記事がありました。書いている人は「ぐっちーさん」という銀行投資家、コラムニストで、私はどんな人か知りませんが、記事の内容は面白かったので、ご紹介します。
あれだけ中華料理の食材が豊富なアメリカで、わざわざそれを使わずに、その辺の名の売れたシェフを雇ってポーターハウスステーキを出している時点であり得ないのですよ。
これを大変な接待だ、とNHKの特派員が報道していたようですが、この人はそれこそ本当の接待をアメリカ人の家庭で受けたことがない。アメリカ人が本当に接待するときは、まったく違います。
日本の首相なら、間違いなく、カリフォルニアだろうがどこだろうが、ホワイトハウスの専属シェフをミシェルが采配して日本食を取り入れて、丁寧に接待します。
今回はミシェル自身がディナーに出ていないというのはなんなんでしょう。しかもBobby Flay なんてテレビで料理ショーをやってるようなおっさんを責任者にしてディナーをやっている。日本の首相に対してこんな接待することは絶対ないのです。ここにアメリカが中国をどう見ているか、ということが端的に出ているんですよ。
なのに、アメリカが中国重視に舵を切ったとか、素晴らしい接待をやったとか報道している連中は少し頭が変ですね。というか、アメリカにいてもアメリカ人のことを何もわかっていない、というしかありません。