名護漁協は辺野古埋め立てに同意 | 月刊誌『祖国と青年』応援ブログ

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青木聖子とその仲間たちが、『祖国と青年』や日本協議会・日本青年協議会の活動を紹介したり、日々考えたことを綴ったりします!
(日本協議会・日本青年協議会の公式見解ではありません。)

 既にご案内の通り、「祖国と青年」6月号は沖縄の普天間基地移設問題を特集しています。


 この普天間基地の辺野古移設については、いろいろと騒ぎ立てられている割には、意外とみんなの中に基本的な事実が押さえられていないんですね。


 ということで、この一冊で普天間基地移設問題の基本的な論点はほぼ網羅されているので、ぜひじっくりとお読みください。


 辺野古移設反対派の言い分の最たるものは、辺野古を埋め立てれば「海が汚される」「自然環境が破壊される」というものです。


 しかし、当の名護漁協が埋め立てに同意しているのです。そのあたりの事情を、「祖国と青年」6月号で元名護市長の島袋吉和さんが語っておられるので、ご紹介します。



 ――辺野古移設反対派は、埋め立てによって環境が汚染され、漁業も脅かされると言っていますが、実際のところはどうなのでしょうか。


 島袋 環境については、当然赤土を出さないとか、海を汚さないとか、相当配慮しながら埋め立てることになっています。そもそも、政府が埋め立て申請をしたということは、環境影響評価の手続きは済んでいるということです。


 漁業については、埋め立て予定の海域はもともとキャンプシュワブの演習区域で、今でも立ち入りが制限されています。第一水域、第二水域の区別はあるにしても、既に入ってはいけないと言われている場所です。ですから、そこを埋め立てたからと言って、漁業できる範囲に大きな影響はありません。だから、辺野古沿岸の漁業権を持つ名護漁協は埋め立てに同意したのです。もちろん、国からは補償金が支給されます。漁師さんたちが同意しているのに、陸に住んでいる人が反対だと言っても、本当は関係ないのです。


 キャンプシュワブそのものは、昭和三十一年に辺野古の区民が誘致した基地です。何とか基地を維持し、ベトナム戦争の時には特需もあり、飲み屋街が相当栄えました。年輩の人たちには、その時の記憶があります。だから、普天間基地が危険だと言うのなら、苦渋の選択として、辺野古で受け入れましょうと容認して来たのです。


 辺野古で受け入れを合意してから、もう十七年です。本来なら来年には移設が終わっているはずだったのです。それを民主党政権が「県外移設」と言い出して、徳之島だの硫黄島だのと言ってめちゃくちゃにしてしまった。そんな精査はこの十七年の中でとっくに終わっています。


 ――民主党政権から自民党・安倍政権に代わって、基地問題解決への期待感はありますか。


 島袋 米軍基地問題は国防の問題ですから、本来、名護市や沖縄県任せではいけないのです。やはり政府が責任をもって、しっかりリーダーシップをとっていかなければいけません。その意味では、今の安倍政権はスピード感もあり、期待感は充分にあります。


 私もこれまで二回ほど上京して政府に要請していますが、基地問題解決への意欲を強く感じます。