リダーロイスシリーズ(1) 当方の魔女
- 榎木 洋子
- 東方の魔女
順番的にはリダーロイス→龍と魔法使い→緑のアルダ、
時代的には龍と魔法使い→リダーロイス→緑のアルダ、
と読むのが正しいのかもしれないけど。
てことで守龍ワールドの原点ともいえるリダーロイスにとうとう手を伸ばしてしまいました。
ずっと読みたかったんだ。
緑のアルダでコーサ側の嘆きを、龍と魔法使いで龍がコーサの地を避けてしまうようになる経緯を知ってしまった後に読むと、色々考えてしまいます。
一概に誰が悪いとは言えないだれも責められない過去と現在の連鎖、の中で許せないのはコーサの弱さ、望みにつけ込んで悪さを仕掛けた魔女。荷担した星竜はなに考えているんだろう。緑のアルダでもちらちらと姿を見せる星竜のことが、「かの龍」との繋がりと共に気になります。
氷に閉ざされた王国を取り戻すことと、コーサとの戦争がこの「リダーロイスシリーズ」のメインかと思っていたら、第一巻で王国は復活するし、コーサとの戦争もこれ以上はない感じにみえて、この先どう話が繰り広げられるのかちょっと不安もありつつ楽しみです。
あんまりだらだらしないといいんだけど。
主人公が日本育ちというところが守龍シリーズとして新鮮。と感じるのは読む順番が変わったからだろうけど、影の王国を思い出してちょっと懐かしいです。あのクラスメイトが今後どう守龍ワールドとかかわってくるのかも、楽しみ。
勿忘草の咲く頃に
沖原 朋美
勿忘草の咲く頃に
絵に惹かれてずっと読もうと思っていた本。
文章を読んでいてたまになんとなくひっかかる点があるのは、デビュー2作目だからでしょうか。
けして読みにくい文章というわけではないんですけど、「ここはこんなに細かく描かれる必要があるのか?」と思えるほど描写がしっかりしているわりに季節を「青嵐の頃」と書く不親切なところがあったり(初夏じゃだめなのかな?)。
「ようやっと」という単語もあまり聞かないかな。1、2度あるくらいじゃ気にならないかもしれないけど、あまり多用する表現でもないような。
でも現代女子高生が主役なのかと思って読んでみたら、みんな「~かしら」「~よ」的な時代がかった口調だし、昔ながらの街並みが残った土地が舞台なので、ちょっと時代が違うのかな、とも今になって思い。(そういう描写はなかったように思うけど)
「耳をすませば」ぐらいかそれよりちょっと経ったぐらいの時代背景を思い浮かべて読んでいれば、そういう言葉遣いや文章表現もしっくりくるかもしれません。
書き込みすぎるように思える説明(情景)描写も、無意味な説明の中に伏線を隠す要因になっていないともいえないので(まぁそれを期待して読み飛ばさずに読めたんですけど)、引っ掛かりを覚えるのは最初のうちだけなのかも。
あれ?感想打ち始める前は「辛口になっちゃいそうだな~」と思っていたら、フォローしてしまっているぞ。
人物の設定は、郷土史を巧く使って描けているなと思えるのに、人物に愛着が湧けない、淡々としすぎてしまっている気がします。
「七瀬のおばあちゃん」「生物の先生」という、主人公二人のキーパーソンとなる人物(あ、重複してる)が、もっと二人の口から語られていれば主人公ズのキャラクターがもっとよくなると思うし、話にも深みが出たと思えて、そこが残念。
はぶいて差し支えのない描写がちょっと目立ったために、余計、書いてほしい部分が描かれていないのが勿体無く思えてしまいます。
ライトノベル(に限らないかもだけど)はいい意味でも悪い意味でもキャラクター志向なので、そこで郷土史・迷信を持ってきたのは新鮮に読めていいなと思いましたが、そこにキャラクターの魅力が備われば言うに事なし鬼に金棒、強みがさらなる武器になるんじゃないかな。
って、生意気にえらそうなことばっかり書いちゃったけど、今ちょっとAmazon見てみたらこの後にも何冊か出しているようなので、それらを読んだら、著者の見かたが変わるかも?
というかここまで色々書いておいてこれの後書かれたものを読まないのはどうよ、ですよね。(汗)
年内は無理でも、機会を見計らって読んでみたいと思います。……覚えてるかなぁ。
魔女の結婚
- 谷 瑞恵
- 魔女の結婚
読みかけのシリーズがいっぱいあるにもかかわらず、新たに読んじゃいましたシリーズモノ。
面白そうだなーとは思ってましたが、おもしろかったです。読みやすいし、主人公が無邪気でかわいい。
結婚願望が強いという変わったエピソードも、エレインのちょっと突飛な性格と行動力にあっていて、テンポよく読めます。
主人公以外のキャラクターも今後深く掘り下げられるのが楽しみです。アートがちょっと薄かったので、アートのエピソードなんかも今後出てくるといいな。
私としてはミシェルが好きなんですが、ふびんな役回りで、どうせくっつくのは表紙の二人なんだろうと思うと、今後さらにふびんになりそうで先が思いやられます。(苦笑)
エレインのような、わが道を周りを引っ掻き回しつつ行くタイプなのになぜか憎めないキャラ、みていてストレスを感じないキャラを書くのってなかなか難しいような。(読み手にもよるかもだけど)
姫神さま~のテンとか姫君と婚約者のアリィシアとかそのタイプだと思うけれど、やっぱり少なからずうなる部分はあったので。
そういう部分が少なければ少ないほど、続きが手に取りやすくなります。早く続き読みたい。
風神秘抄
荻原 規子
風神秘抄
ずっと森博嗣ワールドから抜け出せずにいたはずなのに、読んでみたらすんなりと、いつしか夢中になって読んでいました。さすがというか…やっぱり改めて荻原さんすごいなぁ、と思わされ。
なんというか、読みやすかったです。西の善き魔女とか樹上のゆりかご、勾玉三部作にこれは王国のかぎ、全部読んだけど、一番読みやすかったんじゃないかな?一瞬、そう思うのは私が読書歴を積んだ賜物なのか?とも思ったけど、やっぱりそれを抜きにしても読みやすい気がします。
あんまりこう、陰謀とか策略とかドロドロとか(あるにはあるけど)なく、人間関係が割とさっぱりして、でもつながりは強い、みたいなところがあったように思えます。
舞台は戦争の最中にあるにもかかわらず、主人公は話の初っ端から落ち武者になり、戦争から離れて話しが進むのも、読みやすかった要因のひとつかも。(戦争の話はどうも読み進めにくさが私にはあります;)
そしてなんというか…やっぱり、こういう男の子に弱いんだなぁと思わされました。
頭が固くて無愛想で女の子にうといくせに、恋に目覚めると人が変わったように純粋にまっすぐに相手を思うことしかできなくなっちゃうような不器用な人。
先月読んだ「女ぎらいの~」のセインしかり、童話物語のルージャンしかり、フルバの夾くんしかり。(笑)
性格は全然違えど、性質に似通ったところが見られるのは気のせいではないはず。
そんな恋する少年が主人公だったことも、夢中で読めた要因のひとつではあったんですが、ちょっと、ヒロインの糸世が、インパクトある子ではありながらも弱かったかなと思えてなりません。
草十郎の視点でしか物語が進まないために、最初から最後まで「女の子は不思議な生き物」に留まってしまっているのはちょっと残念。(それはそれで面白いけど)
糸世だけでなく、鳥の国の三姫も同様に。
そうそう、空色勾玉でおなじみの鳥彦に由来する烏と草十の掛け合いも楽しいです。空色~の鳥彦よりちょっと子供っぽいというか純粋無垢なところがあるかな、と思わないでもない。かわいくて頼もしかったです。
ダレン・シャン10―精霊の湖
- ダレン・シャン, 田口 智子, 橋本 恵
- ダレン・シャン 10 精霊の湖
今回は前の巻、夜明けの覇者とはまた違った意味で衝撃的な巻でした…。
はじめのほう、ダレンに感情移入しまくって、一緒に泣いてました。や、電車の中で読んでいたので心の中で号泣。涙こらえつつ読んでました。
9巻は本当、なんでダレンだけが、と憤れずにはいられない救いのない巻だった分、10巻は、たしかにダレンは辛い目にいっぱいあっているけど、少なくとも苦しみを共有できる仲間がいるんだと、救われる気持ちでした。
R.Vなみにむかつくヤツもでてきましたけどね。なんなんだアイツ!
乙一 【10冊】
――作品名 〔読書日・内容紹介の有無・感想の有無〕
※最新記事や、内容または感想が追記されたものには★が、
※その次に新しい記事には☆がついています。
※また、内容紹介は紫、感想は緑になっています
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――くつしたをかくせ! 〔2005年06月15日・内容紹介保留・感想保留〕
――暗いところで待ち合わせ 〔2004年12月25日・内容紹介アリ・感想アリ〕
――GOTH 夜の章 〔2005年08月26日・内容紹介保留・感想保留〕 ★
GOTH 僕の章 〔2005年08月27日・内容紹介保留・感想保留〕 ★
――死にぞこないの青 〔2005年07月10日・内容紹介保留・感想保留〕 ☆
――小生物語 〔2005年06月10日・内容紹介保留・感想保留〕
――ZOO 〔2005年02月18日・内容紹介アリ・感想アリ〕
――天帝妖狐(Jブックス) 〔2005年04月06日・内容紹介アリ・感想アリ〕
――天帝妖狐(集英社文庫) 〔2005年05月10日・内容紹介保留・感想保留〕
――平面いぬ。 〔2005年04月23日・内容紹介アリ・感想保留〕
※最新記事や、内容または感想が追記されたものには★が、
※その次に新しい記事には☆がついています。
※また、内容紹介は紫、感想は緑になっています
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――くつしたをかくせ! 〔2005年06月15日・内容紹介保留・感想保留〕
――暗いところで待ち合わせ 〔2004年12月25日・内容紹介アリ・感想アリ〕
――GOTH 夜の章 〔2005年08月26日・内容紹介保留・感想保留〕 ★
GOTH 僕の章 〔2005年08月27日・内容紹介保留・感想保留〕 ★
――死にぞこないの青 〔2005年07月10日・内容紹介保留・感想保留〕 ☆
――小生物語 〔2005年06月10日・内容紹介保留・感想保留〕
――ZOO 〔2005年02月18日・内容紹介アリ・感想アリ〕
――天帝妖狐(Jブックス) 〔2005年04月06日・内容紹介アリ・感想アリ〕
――天帝妖狐(集英社文庫) 〔2005年05月10日・内容紹介保留・感想保留〕
――平面いぬ。 〔2005年04月23日・内容紹介アリ・感想保留〕
GOTH 僕の章
- 乙一
- GOTH 僕の章
だんだん主人公の「僕」が異常者と深くかかわっていき、最終的にある行動に出るまでが興味深いです。
こんかいも騙されなかったり、最後に大きく騙されたりしました。特に意味がないと思っていたのが、最後の「声」の伏線になっていて、もう、えええ!そっちか!と思いました。うん、楽しい。
漫画版も買おうかなと検討中です。というか多分買うんだろうな。
GOTH 夜の章
- 乙一
- GOTH 夜の章
グロい描写がありながらも、おもしろかったです。主人公sにまったく共感を覚えないのに魅力的に思えてしまうのが不思議。全然読みにくくなかったし(自分とかみ合わない人間の一人称だとすっごい読みにくくなると思うんですが)。
騙された部分もあり、騙されなかった部分もあり、どちらにせよおもしろかったです。犬の意外性にびっくり。