本日はまず、事務所で(高木)完ちゃんと撮影会。
 PLANTEDの次号でそうそうたるロック界、アート界のドンたちが現れる特集があり、そのインタビュアー&ライターを完ちゃんにお願いしている関係で、扉ページの写真を一緒に。ルーカスBBも同席。
 そのあと、同じくPLANTED次号に向けての別取材。

 終えてイメージフォーラムに急ぎ、渋谷での公開もあと数日となった話題のドキュメンタリー映画『選挙』を観る。
 日本のドブ板選挙のわけのわからなさ、異常な慣習をにやにやしながら観つつ、最終的にはその上に立つ議会制民主主義とはなんなのかと考えさせられるユーモラスな作品。
 なぜ候補者は白い手袋をするのか、なぜ誰もいない場所でも平気で演説をするのか、なぜ奥さんを「妻」と呼ばず「家内」と呼ぶのか。答えのなさに笑う。この国、遅れてるよ。
 おそらく戦後、各党の選挙対策委員会が勝手に作り上げたのであろう儀式的なならわしをいまだに引きずる選挙活動の、その奇妙な古さを冷静に追い続けるカメラが“ガイジン”的で気持ちいい。

 ちなみに、参院選のさなか、各地で突然投票時間の短縮が発表された(投票所のなんと三割が、ここにきて急に締め切り時間を繰り上げ)。
 作為が働いていないと考える方が不自然である。
 端的に不平等ではないか。
 投票率が上がると困る陣営には圧倒的に有利な決め事。
 発展途上国で不平等な選挙が行われているのをニュースなどで見かけるけれど、この日本もまったく同じだと思うだに恐ろしくなる。

 が、メディアはまったく騒がない。
 諸君、これが日本的な自粛型、もしくは沈黙型の報道管制というものだから、事態をよく見ておくがいい。