以前にも紹介した溶射ですが溶射とは簡単に説明すると熱で溶かした金属を吹き付けて積層して摩耗部等に肉盛りし再加工で元の寸法に戻す事ができます。その他、機械部品製造時に母材より硬い材質を予め溶射し耐摩耗性の向上を図る等、溶射はさまざまな業界で活躍しております。例えば高圧洗浄機のポンププランジャーの母材は鉄、ステンレス等、そのままの材質では短時間で摩耗すると思われる時、表面に耐摩耗性のある材質を溶射しておけば長期間の使用に耐えるようになります。当方は主に摩耗部品の救済、再生を溶射で行っております。画像はモーター内部のベアリング取り付け部が摩耗し内径が大きくなったためそのままベアリングを入れてもガタガタなので溶射で摩耗部に肉盛りし再加工で元寸法に戻し再生しました。母材は鉄鋳物なので溶接肉盛りは困難で溶接熱による歪も発生しますのでおすすめではありません。溶射の母材に与える溶射温度は100度くらいなので熱による歪はほぼありません。溶射は高度の技術が必要で高額である。と思われがちですが現在では技術の進歩で簡単に溶射できまるようになり、広く一般に知れ渡り、バイク、車、マリン、その他で使用されております。入手困難な部品、高額な部品等溶射修理で再使用できるかもしれません。当方は溶射メーカーユテクジャパンの指導の下、溶射を行っており、PL保険にも加入しております、是非お試しあれ。