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チェンバリスト中田聖子の音楽と楽器と雑感と….

チェンバリスト中田聖子のサブブログ。音楽活動話あれこれを発信中!

久方ぶりのアメブロ更新になってしまいました。
みなさま、お元気でいらっしゃいますか?

 

直前のご案内掲載となりますが、明日6/25に、
新シリーズの「チェンバロとの時間」の第1弾を行います。
見たことあるタイトルだよ、と言われると思いますが、
これまでに行なっていたのは「チェンバロ時間」。
大阪のSalon de ぷりんしぱるさんでのチェンバロコンサート用に、
「チェンバロとの時間」のタイトルにしました。
第1弾は、音楽家たちが描いたミューズを紹介しようと思って、
ミューズをテーマにプログラムを組みました。
会場の近くには、ミュージアムもいくつかあって、
サロンの窓からは、国際美術館が見えるし、
お伺いするたびに「ミューズ」のキーワードが頭にありました。
様々なチェンバロ作品およびチェンバロとはどんな楽器なのかを
お伝えしていくシリーズにしたいと考えていますが、
今回取り上げるミューズを描いた音楽は、
18世紀フランスの「ポルトレ」のジャンルです。
今、「ポルトレ」というものに興味を大きく持っていて、
今後様々なかたちで、「ポルトレ」について、
私なりの方法でお伝えしていきたいと思っています。

 

明日のコンサートは、こんな感じです。
2-3席空席がございますので、当日飛び入りでもご入場いただけると思います。

 

 

中之島楽友協会主催 サロンコンサート
「チェンバロとの時間 -- ミューズの傍にて --」

 

日時: 2021年 6月25日(金) 開演 19:00 (開場18:30)

会場: Salon de ぷりんしぱる [Map] (大阪市西区土佐堀 1-6-5 二口ビル2F)

入場料 : 3,500円 (全席自由)

出演: チェンバロ 中田 聖子

 

-- プログラム --

 

・フランソワ・クープラン François Couperin (1668-1733)
 第25組曲 Vingt Cinquième Ordre
 第7組曲 Septiême Ordre

 

・ジャン=フィリップ・ラモー Jean-Philippe Rameau (1683-1764)
 ミューズたちの語らい L'Entretien des Muses
 ため息 Les Soupirs

 

・ジャック・デュフリ Jacques Duphly (1715-1789)
 三美神 Les Grâces
 シャコンヌ Chaconne

 


 

お知らせ

昨年秋より、メルマガをはじめました。
ご興味あられる方は、こちらからどうぞ。

今夜もオンライン・レッスンの準備やアフターサポートの作業など。

生徒さんそれぞれオンライン・レッスンの方法は異なるのですが、

大方の生徒さんは、レッスン日の数日前までに、

動画や録音データをあらかじめ送っていただいて、

それに対するアドヴァイスをオンラインで行う、といった形で

受講していただいています。

 

夜な夜な、生徒さんから届く動画や録音を確認しています。

又、アフターサポートもしているので、夜な夜な、

レッスンポイントを書き出したり、楽譜に書き込んだり...

という作業をしています。写真はその一部です。

 

夜な夜な...って別に朝にしても良いのですが、

私は、朝頭がぼやーっとしている夜型人間なので、

どうしても夜な夜なの作業です。

オンライン・レッスン... PCも使うことはありますが、基本的にスマホを使っています。

手元をアップで映す必要もあるため、三脚はその際に邪魔になるので使わない。

色々試してみたけれども、外付けマイクよりも、

チェンバロに関してはiPhone11Proの内臓マイクに常に軍配があがる。

ヘッドフォンはあった方が良い場合もあり、

コネクタの都合で同じ大きさの紅茶缶を台に、

コネクタ部分を二つの缶で作った隙間に位置するように置く。

工作以下の原始的なセッティングです(笑)

 

あれこれ試してみた結果、これがベストでございました... (笑)

 

ちなみに、2つの紅茶缶は生徒さんから以前差し入れにいただいたもの。

可愛い缶を残しておいて良かったです^_^

ずっとInstagramからの投稿だけになっていましたが、久々に更新いたします。


 


Covid-19による外出自粛...その前から公演自粛もあり、

ギリギリ2/13のBIP! (オーボエの小林千晃さんとのデュオプロジェクト)の

チャリティーコンサートは開催することが出来ましたが、

その後控えていた美術展に付随する24ステージが中止になり、

後続の公演も企画進行がストップしています。


 


人々の感染防止だけでなく、医療崩壊を防ぐためにも、それは必要なことだと思っています。


 


チェンバロのレッスンも全てオンライン・レッスンで行っているのですが、

やっとそれにも慣れてきました。今月分から全オンラインにしたので、
月末のレッスンの生徒さんの中には、まだこれからオンラインでは初回になるのですが、

いつもと違うオンライン・レッスンにおけるサポート方法が具体的に見えてきて、

漸くBLOGを書く余裕も出てきました。


 


音楽において、特に私たちのジャンルでは

全てをリモートワークにすることは不可能なのですが、

不可能な点を改めて把握する機会にもなっています。

逆にそれが、生演奏の良さなのだと、把握する機会になっています。


 


早く生のチェンバロ演奏をお届けしたいな...お聴きいただきたいな...
と思いますが、今は StayHome!


そして、こんな状況の中でも、人々の生活に必要なことのために
現場で動いておられる方々、そして医療現場の皆様、ありがとうございます。


 



#StayHome! の動画を撮りました。

J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」からアリア。





それから、先日フランソワ・クープランの「クラヴサン奏法」
の中の

8つのプレリュードをSpotifyでリリースしました。


https://open.spotify.com/album/1qW81Bwb3oqvoKOYt4In13?si=zE_JeCp-T8-SgeJiFhkzyQ


良かったらお聴きください


(Spotifyも無料で聴けます)






 

もう結構長く組んでいる

大学時代の同級生でもあるオーボエ奏者とのアンサンブルの

プロジェクト名が「BIP!」なのだけれども、

 (BIP!のオフィシャルサイトはhttps://www.klavi.com/bip/

  FBページはこちら)

BIP!のMTGはいつも突然始まります。

 

今回は生徒の指導準備のために楽譜を読んでいて、

気になることがあったので関連楽譜も目を通していて

(この「気になる」の時点までくると、指導のことが目的ではなく、

自分の知識欲のためなのだけれども)

それがきっかけで作戦会議への準備が始まりました。

形態は遠隔会議。

 

「作戦会議」と言っても、奏者だけによる作戦会議って

会議室で行われるわけではありませんし、

「遠隔会議」と言っても、テレビ会議システムを使っているわけでもありません。

 

けれどもこれらの言葉が事実を伝えているのは本当なのです。

 

言葉は、それが持つ純粋な意味や意義以外のものを含んでしまう...

受け取り手の連想ゲームのようなものが働くからだと思いますが、

それはプラスの力を持つこともあれば、マイナスの力を持つこともあり、

なんだか魔力を持っているようなものだなぁと思ったりいたします。

 

全ての演奏家がそうではないかもしれないけれども、

音楽を構成する音符を一つの言語の言葉ように捉えています。

言葉が人に何かを伝える一つの道具であるように、

音符も人に何かを伝える一つの道具です。

音符にもたくさんの魔力があるように思います。

 

魔力というからには、プラスにはたらくだけではなく、

マイナスにはたらくこともある。

音楽を生業をする者はそんなことも忘れてはいけないのではないかな、

とウダウダと考えていて思いました。

 

ちなみにBLOGに貼り付けたのは、何年も前のBIP!です。

 

残暑厳しいですが、皆様お体にお気をつけてお元気でお過ごしくださいませ。

 



私の生徒さんにはチェンバロだけでなく、二つ以上の楽器を弾く人が多い。
(皆さん器用ですね。指導者の私はチェンバロしか弾けないのに!)

生徒さんのお一人が、最近ギターコンクールで賞をいただいたらしい。
バッハを弾いたらしいのだが、チェンバロでバッハを事細かに指導している訳だが、ギターでも役立ちましたと本人が報告してくれた。

はい、勿論、「音楽を演奏する」ということの指導ポイントはバッハの作品においてどの楽器にも共通です。

しかし、自分のものにして、自分の(いずれの場合の)演奏に生かしていくかどうかは、生徒さん次第。本人の努力によるものだと思います。

習ったことを生かしてくれて、ありがとう!と私は心から思っています。

おめでとう!