大阪成蹊大学フットサル部を引退して4年間を振り返るととても濃くて悔いのない4年間でした。
高校を卒業し、4月から本格的にフットサルを挑戦しFリーガーになるという夢を誓った入学前。
新型コロナウイルスという世界を苦しめた病気のせいで、ドキドキ、ワクワクしていた新しい私たちの日常を奪い去りました。

入学式は中止、大学の授業、部活でさえいつから始まるのか分からないし、始まったとしても、新しい出会い、新しい友達も全てオンライン、画面越しに見る人達しかいなく、想像していた大学生生活はなく、ストレス、我慢の日々を毎日すごしていました。
そんな日常を繰り返しながら、部活がスタートしたのが、6月頃です。
部活がスタートした嬉しさとマスクをしながらの自主練という虚しさが毎日のように苦しかったですし、何度も何度もコロナが蔓延してクラスターが発生し、部活は中止。



「私が目指したものは何なのか、
いつまで待ち続けないといけないのか、
コロナによって練習がまともに出来ない環境、
大会が次々と中止となる時の感情。」

様々な苦しい時を経て大学1回生では、フットサルを知れたか学べたかというとあまり実感はありませんでした。

ですが、ありがたいことに、本格的に練習がスタートしてから、フットサルに真摯に取り組み、何度も壁にぶち当たったり、サッカーのプレーの名残もあり、フットサルの特有のプレーが出来なかったことを覚えています。
同期も、1回生の時には20名近くいた事から競争心が強く「トップに上がりたい」という感情が強く、日々自分に何が足りないのか考えていました。(4回生時に同期は6名しかいませんでした。😭)


そして、2回生では、自らを成長させるため、U22ブラジルクラブW杯出場をかけた日本選抜「Alma Futsal」というチームのセレクションに合格し、ブラジルで大会に出場し、世界の強豪と戦い、学ぶ機会も多く成長することが出来ました。



私はこれに参加して正解だと今でも思っています。
この選抜がなければ、自分を成長させることは無かったと思います。
このセレクションを起点に、私はトップチームでの試合の出場回数が増えたり、得点に関わるプレーも増えたことを時今でも実感しています。

ですが私自身大学生と言えば、インカレに出場することを目標に頑張っていましたが、限られたメンバーに入ることは出来てもベンチに入ることは出来ませんでした。
その時の悔しさは今でも忘れることはありませんでしたし、その悔しさを成長の糧にしていました。
そんな中、3回生では主力として、インカレのメンバーに入り、大会も順々に勝利し日本一を成し遂げた、大阪成蹊の歴史を変えたあの瞬間がたまらなく好きで、今でも思い出すとにやけてしまいます。笑


でも、優勝した次の日には、「まだ3回生、自分の代で優勝していない、満足出来ない」と悔しい感情が残っていました。
それ以降、力が入りすぎているのか、何をしても上手くいかない日が多く我慢の時間が多かったです。

正直苦しかったです。

そして12月、私は4回生がまだ残る中、監督指名でキャプテンに就任しました。

こんな自分がチームをまとめれるのか不安は多かったです。 
キャプテン任命後には監督に呼び出され、「大阪成蹊の歴代のキャプテンの中で、圭吾は質が違うと思っている。」と言われたことが今でも心の中でプレッシャーのように残っています。笑
また、4回生の新シーズンが始まった頃には、ボトムアップ方式といって、監督ではなく自分たちで考えて活動する方針に変わったことから上手くいかないことも多かったですが、一人一人の成長にも大きく繋がったと思います。

私は、個性豊かなチームをどうまとめるか試行錯誤した上で、40人近くいる部員一人一人と個人面談をして信頼関係、コミュニケーションを取りやすくできるように行いました。
他にも、ピッチ外でも目配り、気配りとしつこく言ったこともありますし、隙の無いチームで全員がリーダーであるチームを目指していました。
それが理にかなったのか、指示は通りやすかったり、ピッチ外でも自発的に挨拶や規律を守るなどといったことに繋がったと思いますし、実際ピッチ内でも強度高く練習を行う環境が作れたりと向上心むき出しでプレーする部員が多かったです。
新チームでの地域CLでは同じ関西で活動する立命館が決勝の相手で負けたことがきっかけで、よりチームは活動から引き締まっていたし、「自分たちは何も成し遂げていない」といっぱい監督に言われてきて、おまじないのような言葉で日々の練習を全員が練習後にぶっ倒れるぐらいしたことも努力を積み上げた日々がとても誇りに思います。

真っ直ぐに活動してきたからこそ、夏のインカレでは、決勝で関東の宿敵多摩大学と当たりました。
多摩大学に勝ったことが無い大阪成蹊がインカレの決勝という最高の舞台で勝利し、チーム全員で勝ち取った正真正銘の日本一!🏆✨


新たな歴史をまた作ることができた瞬間が4年間の集大成で1番報われた瞬間でしたし、試合終了のブザーと共に涙が止まりませんでした。



    
偉大なチームでキャプテンをした事、

手を抜かずに今までやり通した練習、

我慢をし続けた生活も含めて、

夢を諦めずにフットサルを続けてよかったと
胸を張って自慢出来ますし、

後悔する必要もないぐらい
出来すぎた大学生活でした。



大阪成蹊大学フットサル部で学んだことは一生の宝物であり、恵まれたメンバーや環境も含めて感謝しかありませんし、このチームが大好きです!
次のステージでも大阪成蹊出身であることを自覚し、ピッチ内外で貢献出来るように頑張ります。
ありがとうございました!


大阪成蹊大学フットサル部 4回生 村上圭吾