ちょっと奥さん、聞いてくださらない? -下 | 巨商伝 清家商店の日記

ちょっと奥さん、聞いてくださらない? -下

あなたは、雪国で車を放置したらどんなザマになるか想像できますか?w


「もういいっ!この冬はもう車に乗らない!!」

と、宣言した中の人、車が潰れないように車の屋根と周りの雪の除雪、

そしてバッテリーがあがらないように、エンジンだけかけるという、

至極快適な毎日を送っておりました。


そうするとね、奥さん!

駐車場と接している小道は、中の人が除雪しなくなっても人は通ります。

小道には人間だけが通れる獣道ができ、踏み固められて地面が高くなっていき、

それとは逆に、中の人の車の周りだけは除雪されて地面が低くなっていき…w

あら、まぁ、なんと結構な高低差ができていますよ♪


しかも、排雪作業の通知(文書)をもらった週は「3月中旬並みの陽気」で、

雪が溶け始めてきていました。


例えるなら、ジュースを凍らせて溶かしながら飲むと、

最後の方は色がなくなって、スカスカのシャーベットが残るでしょう?


結構な高低差だった小道と駐車場の段差ですが

この暖気で程よく溶けていき見た目の高低差は小さくなってます。

でも、車の重さに耐えられる路面じゃありません。

お腹つかえてタイヤ空回り~なヨカン ( ・∇・)イヤーン


22日の夜にその文書(しかも文書の日付も22日だ)を発見し、

排雪作業のため車を出さなくてはいけないのは24日。

するってぇと、23日の一日の作業で、車を外に出さなくちゃいけないのかぁ…。

しかも、23日に車を外に出せたとしても、周りに路駐スペースはなく、

一晩、目の届かない所に置いておくのは、ちょっとねぃ…

(出して、また駐車場に戻す、という選択肢はありませんよw)


これらの作業を一人でこなすのかと思うと、不安は募るばかり。

とりあえず翌日の23日に、管理会社に電話です。


「え、車出せないんですか?どういうことなんですか?」

この冬は車に乗らないので、周囲の除雪をしてないからです。

そもそも、車を出せなくなったのには訳が…

「何とかなりませんか?」

エー イヤー 今日一日がんばってみますけど…

(除雪をサボった負い目があるので、なんとなく前向き発言をしてしまう)

でもね、そもそも、なんで今さら、排雪作業なんですか?

(春まで放置していれば丸く収まった旨のアピールをしてみる)

「25日に、新しく入る入居者の方が、あの駐車場を使うんですよ」


ハ?


「雪があったら、車おけませんからねぇ」

「何度か見に来ましたが、大変な状態になってましたよね」


何度か見に来てただとぅ?

確かに定期的にアパートを巡回している業者を通して、

管理会社にも、ぬかりなく「車出せなくて困っているアピール」をしたが…


「去年は何度か駐車場の排雪作業入れたんですが、

今年はお使いになってるのは一軒(わが家)だけなんで…」


………


はい。今までの熱く滾る思いを、担当の方に聞いていただきました。

「来年からはこういうことにはならないようにする」そうです。


でも、中の人は覚えている。

去年の今頃、札幌に舞い戻ることが決まり、新居を探しをしていた時のことだ。

この時も結構な目にあい、何故か三時間くらいで即決しなければイケナイ羽目になった。

(詳細はこれも長くなるので、興味がある方は直接聞いてやってください。熱く語ります)

このアパートを見せてもらったとき、駐車場はどこか聞いたところ、

「あの雪山のあたりです」

と、たかーくそびえ立つ雪山を指差し、不動産屋のにいさんは言った。


その時は、雪山のおかげすぐそこにある駐車場に、

裏側のほっそい小道を通らなければ辿り着けないなんてこともわからず、

雪解け後、文句を言おうにも、にいさんは不動産屋をやめて行方知れず…


あのそびえ立っていた駐車場の雪山、

「去年は何度か排雪作業入れたんですが…」

とは、到底思えませんw


なんだか釈然とせず、23日は自分の用事を優先し、

車の脱出作業はあまりやりませんでした。


そして結局、24日。

排雪作業に来た親切なブルドーザーのおじさんに車を救出してもらいました。


まぁ、おかげで灯油も買いに行けるし、めでたしめでたしなんだが…

引っ越すか、他に駐車場借りるか考えなくっちゃいけません。