金縛り。
久しぶりに恐かった。
動こうと思えば動けそうなんだけど、じっとしていないと恐いのだった。
やつらは私が肉体を持っているのが珍しいのか羨ましいのか、いろいろ触ったり押したりするのでさらに気持ち悪い。
これってさ、イジメ＆セクハラだよね。
相手が複数なのがわかるので、とりあえずどっか行ってくれないかと静かに息を殺して待つが、さらにいろいろやってくるのである。
なんてところと波長が合ってしまったのだろう。
お経を唱えてもだめだった。
だって、そいつら僧侶の格好してたもんね。
あっちの方がプロだよね。
仕方ないので、大天使ミカエルとラファエルを呼んだ。
二人の大天使は私の手を持ち、すくいあげてくれた。
そのとたん、空気がすぅーっと清らかになった。
科学的に言うと、金縛りは霊現象でもなんでもなく、疲れた脳が引き起こす妄想だとのことであるが、誰もそこから抜け出す方法を教えてはくれない。
その恐怖は体験した者にしかわからないし、また今夜もそれが起きたらという新たなる恐怖と戦わなくてはならないという現実を誰も助けてはくれない。
今回、大天使を呼ぶことで私は抜け出す方法のひとつを発見できたのでこれはラッキーだった。
もし、覚えていたら試してみて。
あなたが天使に守護されているのなら、天使はあなたを見捨てはしない。
恐らく、天使に守護されていない人はいないと私は思うのだけど。
しかしなぁ、こっちの世界もあっちの世界もイジメとセクハラで私の落ち着ける場所はいったいどこにあるのだろう？
