谷垣氏「亡妻愛した店で誓う来年解散」 | 料理・レシピで食育を考えるブログ

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谷垣氏「亡妻愛した店で誓う来年解散」
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スコットランド産はちみつのアイスクリーム(右)。特別にキャラメルのアイス(左)もオーダー=東京・世田谷区桜(撮影・酒巻俊介)(写真:産経新聞)
 TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に震災の復興増税、消費増税と、今の民主党は党内ケンカの話題に事欠かない。その騒動に隠れ、最近自民党は影が薄くなっているのでないか。ここはトップに聞いてみよう。谷垣禎一総裁が指定したのは、亡妻・佳子さんが死の1カ月前に訪ねたという隠れ家的フランス料理店。「私だから簡単に消費増税できるというのは大違い」などと普段みられない激辛トークで出迎えてくれた。

 やってきたのは東京・世田谷区桜のフランス料理店「しらとり」。谷垣さんの自宅から歩いて15分という近さだ。カウンターとテーブル席を合わせ20席程度の小ぢんまりしたお店。メニューをみると、グラスワイン3種類に前菜2皿、メーン料理、デザート、コーヒーまでついて5000円とリーズナブルだ。

 「趣味の自転車に乗った帰り、ここへ寄るんだよ。いつもカウンターに座って、シェフの白鳥恒夫さんと四方山話をするんだ」

 谷垣さんは6月に妻・佳子さんをがんで亡くしたが、その1カ月前の大型連休に佳子さんとこの店を訪れていた。

 「女房は、ブイヤベースを食べて『しらとりさんは実力あるね』って話していた。そのころは抗がん剤をもう止めていたから、体力と味覚が戻ったんだよね」

 谷垣さんは佳子さんの手料理を食べるため、早ければ午後6時前に自宅に帰る愛妻家だった。知己の記者仲間は「家事なんてできないだろう。ちゃんとご飯を食べているのか」と心配したんですよ。

 「先日高校の同級生から『今朝女房が死んだ』と電話がきた。私は『お前、今は死んだばっかりで呆然としているだろうが、1カ月か2カ月たってみろ。寂しくなるぞ』って言ったんだ。彼は『おどかすなよ』ってやり返したけど、そういうもんだよね」

 佳子さんは、これほど早く症状が悪化すると思っていましたか。

 「6月13日に亡くなったけど、入院したのは11日前。その時は『ちょっと入院するだけだから』と言っていたね。ただ入院前から『あんた、私が死んだら全部自分でやらなきゃダメなのよ。実印がどこにあるか知っている?』なんて話していた。今だって、やっと預金通帳と銀行のカードを見つけても、暗証番号がわからなくてね…」

 谷垣さんは少し寂しそうに、白ワインのグラスを見つめた。淡いクリーム色の照明が谷垣さんを包む。

 前菜の自家製スモークサーモンが運ばれてきた。白鳥さんが桜のチップで8時間もいぶした逸品。しつこさが全くなく、ワインがよく進む。

 しんみりしたのもここまで。谷垣さんが佳子さんと出会ったきっかけは、司法試験を目指す「大学生予備校」だった。そういえば谷垣さんは、東大法学部時代に民主党の仙谷由人政調会長代理と同窓でしたね。

 「徳島から現役で東大に来た仙谷は、田舎で勉強に明け暮れ、東京に出てきた純真少年だった。私なんか一浪で、しかも東京に住んでたでしょ。若干ませてたんですよ。当時の仙谷に東京の話をすると、『へー!なるほど!』なんていちいち感心するんだ。今の谷垣禎一と仙谷由人の関係とは正反対。今は仙谷に『お前は紅顔の美少年だったけど、いつから憎たらしいオッサンになったんだ』と悪態をつき、彼も『お前だってそうじゃないか』と言い返す仲だ」

 その仙谷氏が権力をふるうのが現在の民主党だ。TPPにしても復興増税にしても、これほど意見集約にてこずるとは。

 「要するにプロセスの欠如だよ。前原誠司政調会長がこだわる八ツ場ダム(群馬県)がいい例だ。『あなたは建設に賛成ですか反対ですか』っていう議論はわかりやすい。だが、結論を出すために衆知は集めたのか。手順を踏んでいないから、結局時間がかかる。理屈や正義だけで物事を進めるのは簡単だけど、正義をどう実現するかが問題だ。すぐ白黒付けようとする弊害って、なかなか分かってもらえないんだよね」

 民主党はそれを逆手に取り、平成21年の衆院選でわかりやすい政権公約(マニフェスト)を掲げ、政権交代を果たした。

 「例えば消費増税だって、多くの人が『どこかでやらなければならない』と思っている。だけど、手順もなくいきなりやったら誰も賛成しない。野田佳彦首相は来年の通常国会に消費増税の法案を出すんでしょう。自民党的な手順からいえば、逆算すると12月には税制調査会で結論を出す必要がある。11月あたりは増税幅や食料品の軽減税率なんか議論していなければならない。ところが今の民主党はTPPで手いっぱいで、議論が始まる気配はない。それで間に合うのか」

 しかし、消費税を上げなければならないという信念は、長く財務相を務めた谷垣さんも同じ。野田首相は足元を見透かし、協力を求めるんじゃないですか。

 「21日の臨時国会の開会式で、野田さんは私の前を通るときに深々と頭を下げた。近くの民主党議員から『一生懸命支えているおれたちに頭は下げないのか』との声が聞こえたほどだ。野田さんに聞くと、国会議員になって最初に酒を飲んだのが私らしい。確かに20年前、どこかの居酒屋で同席した覚えがある。当時は『鈍重(どんちょう)な人』というイメージ。私は軽い人が嫌いだから、悪くない印象だったよ」

 それでは、あの低姿勢作戦にやられませんか。

 「いくら低姿勢でも、民主党がケジメを付けなければ始まらない。消費税でいえば、財務官僚も『自民党はどうやっても消費増税に反対できないだろう』『谷垣総裁の今の自民党なら』と考えているだろう。だが民主党のマニフェストを忘れてもらっちゃ困る。『これはやらない』と明記した政策をやったりその逆があったり。この落とし前を付けなければダメだ」

 消費増税を認めるには、マニフェスト詐欺の精算が大前提ということか。

 「野田さんについて言えば、臨時国会の所信表明は全然迫力がなかった。『3次補正で速やかに成案を得たい』なんて、首相の責任を放棄したに等しいよ。自分たちで万全の成案だと思ったから閣議決定して国会に出したはずだ。『われわれは自信を持っているが、野党がそれを超える提案をするなら柔軟に対応したい』とだけいえばいい。もっと首相は国政に烈々たる闘志を持つべきだよ」

 看板料理のブイヤベースが運ばれてきた。オマールエビなど数種類の魚介を5時間煮込み、丁寧に裏ごししたスープは絶品。白鳥さんは「純粋に魚のコラーゲンだけ楽しんでもらえる」と胸を張る。確かに「実力」を実感させる味だ。

 どうしても谷垣さんに聞きたいのは、今後の自民党戦略だ。党内は派閥領袖を中心に、与野党対立をあおって衆院解散に持ち込めという声が多い。谷垣さんは総裁に就任したとき「対立のための対立はしない」と明言もしましたよね。

 「忘れられないのが8月、今年度の赤字国債を発行するための特例公債法案の成立を認めたときだ。党内では『これで民主党を倒さずにどうするんだ』との声も少なくなかった。だが、あの時は震災だけでなく、ユーロや米国債がおかしくなっていた。悪く考えれば、あのまま成立を拒んでいれば不安が広がり、かえって円安が進行したかもね。だが、私は悪魔のシナリオは取れなかった」

 当時は弱腰なんて言われたが、今迷いはなくなりつつある。照準は来年の衆院解散。公明党との共闘に手応えを感じているという。

 「数日前に公明党幹部と会合したが、『来年解散』で波長が合ってきた。今は鳩山・菅とひどい政権が続いた後だけに、野田政権下では解散したくないという空気がある。だが年が明ければ民主党政権で3年目だ。もう『政権交代直後で勉強中』という言い訳は通用しない。震災復興に大切な3次補正が終わったら、『これ以上日本に(政権運営を学ぶための)授業料を納める余力があるのか』となるし、そうさせていく」

 でも野田首相が「一緒に消費増税をやろう」と抱きついてきませんか。

 「野田さんは復興増税にTPP、消費税、米軍普天間飛行場の移設問題などを片づけるつもりだろうが、これらの重大事をすべて現政権の体力でこなせるとは思えない。大連立でさばこうという考えもあるだろう。衆院選後の話を完全否定はしないさ。しかし、相手が本腰を入れない話にはとても乗れない。菅直人前首相の消費税発言は明らかにその場しのぎだった。今も、どんなことをどんなスケジュールでやるのかまるでみえない。『なるほど、これだけ緻密に計算したのか。やる気だな』と思えるようなものを出さなきゃ」

 最後に出てきたのが、谷垣さんが毎回頼むというハチミツのアイスクリーム。「ヒース」という花を使ったスコットランド産の99%純正で、独特の甘さと上品な香りに舌が溶けそうだ。

 谷垣さんが「菅さんといえば」と切り出したのが、3月の「大連立電話事件」だ。菅氏が谷垣さんに電話で入閣要請し、大きな波紋を呼んだ。

 「私が『総理、入閣要請ということは大連立ですよね。それならきちんと政策協定を積み上げなければできません』と伝えると、菅さんは『そういうやり方もあるかもしれないが、トップ同士がやると決め、細かいことは後で打ち合わせる手法もある』と答えた。民主党が掲げる『政治主導』の神髄をみた気がしたね。私はどうしても簡単に折り合えるとは思えなかった。外交1つとっても鳩山由紀夫前首相がメチャクチャにした普天間問題をどうするか詰めずに大連立なんかできないよ。プロセスの荒っぽさ、どう日本をガバナンス(統治)しようとするのか。これから日本の政治で大切になるのはそこだ」

 今の谷垣家では、佳子さんの他界後、某省に務める娘さんが転勤先の北海道から霞ケ関に戻り、父を支えるようになった。「娘が結婚したら」と考えると怖くないですか。

 「私が結婚したのは母の他界から15年目。結婚式では、おやじがみっともないくらい泣いた。私は東大を8年かけて卒業し、司法試験に何度も落ち、父に苦労をかけただけに『母親がいなかったから』という思いもあったんでしょう。娘でいえば、まあ…早く結婚しろということですよ」

 昔は「涙」で有名になった谷垣さん。そのときは、天国をみながら素敵な涙を流すんだろうな。

 【フランス料理 しらとり】東京都世田谷区桜3ー2ー18。電話は03ー3706ー7158。火曜日定休。


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