不用品が溜まるのには理由があります。
理由のひとつに、思考パターンがあります。
不用品を抱えた、いろいろな方の困りごとをお聞きすると、
ものが溜まる背景には思考パターンに問題があるのがわかります。
食品を溜めてしまう方は、
「なくなったら困るから」
「忙しくて、毎日買い物に行けないから、
とりあえず買っておくんです」
「うちには食べ盛りの子どもがいるから」
などとおっしゃいます。
実は、何がどれくらいあるか、在庫をわかっていないのです。
だから、なんとなく「なくなったら困る」と思うんですね。
5個1パックの缶詰、特売のたびに買って、
5パックでも25個(!)です。
「送料無料だから」「どうせ使うのだから」
と、まとめて箱買い。
新潟の美味しいお米を30㎏まとめ買い。
これも「送料の節約」とおっしゃいます。
その上、置き場所は、玄関(!)だったり、
キッチンの床(実は食器棚の前!)だったり。
通路や玄関は、非常時の避難路です。
いざというとき、お米の袋につまずいたらどうしましょう…。
30㎏もあったら、美味しいお米でも、
食べ終わるまでにどんどん劣化していきます。
子どもたちが成長して、
消費ペースが落ちていることにも
気がついていないようです。
話を聞くと、
消費期間も、しまい場所のことも、
考えずに買ってしまうのだそう。
目先のお得感に弱いのは、私もそうですが、
スペースにも、自分の管理能力にも、限界がある。
そう思うと、目先のお得感につられそうになるのに
歯止めがかかるのですが。
目先のお得感にとらわれているから、
お得感が招く結果を想像することができない。
思考パターンに偏りがあるんですね。
思考パターンの問題に気づかないと、不用品は増えるばかり。
新たな不用品を溜めないためにも、
自分の思考パターンの傾向に気づきましょう。