生活保護受給中の高校生の奨学金に関して | 生活保護で生活を立て直そう

生活保護で生活を立て直そう

こんにちは
数年前、家族で生活保護を受けていた朝子です

一部の不正受給者や心無い方々に
蔑まれている生活保護制度

なかなか聞けないことや
不安、気になってることを
元受給者で現在は低所得世帯の視点でお話しています

あなたの人生の補助になれば幸いです

こんにちわ
朝子です

今日は
高校生以上のお子さんがいらっしゃる
ご家庭向けの内容です


生活保護の家庭の場合
基本的に15歳以上で労働可能な人は
必ずアルバイトなどをして
家計を支える事になっています

しかし、昨今は
高校を卒業している事が世の中の常識とされ

就職などの将来に、
大変大きな影響を与える時代となりました

その為
「生活保護だから義務教育後は働くのが当たり前」
という考え方の福祉事務所も
減ってきているようです

それでも、
部活動の参加などは
よほどの事情がなくては認められず

状況によっては
部活動をやめて働くように
促される自治体もあるようです

「親が生活保護なのが悪いんだ」

多分、世間はそのようにおっしゃるでしょう

ですが、悪いのが「親」なのであれば
子供に責任がない訳ですよね?

その子供が学業とともに
部活動や交友関係を贅沢のない範囲で
大切にする事は悪い事なのでしょうか?

すると今度は
「親が悪いから子供が犠牲になるんだ」
世間は単純におっしゃいます

それをご自身と当てはめて考えた事はあるのでしょうか?

親の罪や悪が
子供に影響する事は本来望ましい事ではないはずです

例えば
親が飲酒運転で犯罪者となってしまったら
確かに、その罪の責任を家族なのだから
一緒に背負う部分も、ある程度あるのはやむ無いと思います

しかし、なんの罪もないお子さんが
普通に暮らせなくなるのは気の毒だとは思いませんか?

何が言いたいかといいますと
子供も親も家族の罪や悪の責任を
一緒に償ったり、助け合ったり、支え合ったり

これは当事者たちが既に頑張っている事
それを、するべきとかしないべきかという話とは別で

自分の罪の責任ではないのだから
単純に気の毒かどうか?と言った話をしています

私は、大変だなとも思うし
可愛そうだなとも思うし
頑張ってねって気持ちになりますが
あなたはどのように感じますか?

そう思われない方とは
根本的に私とは考え方の違う方なのだと思います


さて、話がそれてしまいましたね

昨今では、
高校卒業までを義務教育にするべきと言った
世間の風潮があります

その為、高校での授業料は
公立高校に至っては無料となりました

この無料になった部分は
学校が無償提供しているのではなく
税金で賄われています

ですから、生活保護家庭でなくても
公立高校にお子さんが通ってる方は
税金のお世話になっているという事です

すみません、またそれてしまいました

(公立の)高等学校の授業料は無料になりましたが
学校という所に通わせると、
その他にかかるものがたくさんあります

学校によって違いはありますが
保護者会費
生徒会費
後援会費
入学時学年費
修学旅行積立
家庭科実習費
学年費
日本スポーツ振興センター(保険)費
氏名ゴム印・写真代・生徒手帳代
宿泊研修費
などなどです

ちょっと上げただけでも
これだけのものが、公立の高校でもあります

これらは入学準備時に必要な費用に含まれるものもあれば
1年間を通して支払うものもあります
(年間のものは3年間、毎年発生します)

これらの費用は
生活保護だからといえど
負担されることはありません

私の住む自治体は
入学時に制服や体操服や上履きなどを買う為に
多少補助費が出ましたが

それ以外では
教科書代と特殊授業の備品代が一部扶助されました

それ以外の扶助は原則ありません

生活扶助費をやりくりして
それらの授業料以外のものを支払っています

生活保護の場合
最低限食べる為の扶助しかされません

先ほど上げた費用は
学校にもよりますが、
平均的にひと月約1万円位だと思います

これらの費用を生活保護費から捻出するのは
非常に困難です

ですので、その様なご家庭の為に
奨学金の制度が
学校、若しくは各自治体によって設けられています

経済的理由という意味では
生活保護の家庭は審査が通りやすいです

しかし、奨学金の概要によっては
成績や出席日数などが関連します

一般的には
一生懸命学業に励むお子さんを応援するのが
奨学金制度です

将来、お子さんが少額づつとは言え
返済していくものでもあるので
奨学金を受ける際は、
お子さんとよく話し合う必要があります


と、ここまでは多くの方がご存知の内容だったかもしれません

生活保護受給中で奨学金を受ける際
一番気になるのが「収入申告」の事だと思います

奨学金を受け取った際も
収入申告は必ずします

これを怠ると、不正受給と扱われてしまいますので
きちんと、担当ケースワーカーに相談して
収入申告をしてください

しかし、申告したからといって
必ず全額が「収入」とされるという訳ではありません

免除になる割合は
自治体や担当ケースワーカーにもよるようです

と言うのは
その奨学金が
「生活を支える為」なのか
「学業の為」なのかなど

その奨学金がその家庭で
どの様に、何に必要であるか?と言った事を調査して
それに合わせて、それ相応に免除割合が決まるのだそうです

せっかくお子さんが奨学金を受けてくれても
保護費から全額引かれてしまっては
(生活保護費-全ての収入=実際の支給額)
高校の学費に全く当てる事ができません

だったら受けない方が
子供の将来の負担にならないと
考える方もいらっしゃると思います

しかし、先程もお話したように
昨今では、高校を卒業していないと
将来的に色々と不利になるという現状を
各福祉事務所も理解しています

「保護の家庭で育つと保護になる」
その問題を、各自治体も軽視していないのだと思います

ですから
奨学金を受けた際、学費に当てられるよう
きちんと検討してくれると思います

合わせて、
我が家のように、
もう保護を脱却する目処がついている
あるいは奨学金を受ける時期から
お子さんが卒業するまで保護を受ける予定がないなど

お子さんが就学中に保護を脱却できるご家庭であれば
尚更、受給中でも奨学金を受ける事をお勧めします

奨学金の申請時期は基本的に決まっています

その為、保護を脱却した後
その為に学費が払えなくなったり
生活が苦しくなっては大変です

そのような、何かと負担が増えた時に
大きな助けになると思います

ただ、ほとんどが無利息とは言え
お子さんが将来返していくものですから
しっかり話し合って、
大切に使うようにした方が良いと思います