石澤吉麿『生活改善を基調とせる科学的家事精節』(大正11年、廣文堂)は、第四章に「食物」を配置している。第四章 食物(156頁)
第一節 保健食料
・食物の必要
・食素の種類・所在及び其の作用
食素とは、6種の栄養素で、タンパク質、脂肪、炭水化物、無機塩類、水、ビタミン。
・食品及び食物
・食物栄養価の計算
・標準保健食料
以上の各項は、栄養学の初歩的な用語解説であり、また栄養価の算出においては、欧米の栄養学者の説を流用し、基本体重を75kgから52.5kg(14貫)に比例減少させた熱量を必要量として参考掲示している。
第二節 食物の選択
・保健食料の不備
・蛋白質の最小価
・蛋白質の生物学的栄養真価
・無機塩類の作用
・鉄
・カルシウム
・食品のアルカリテート
食品に占める無機塩類中の成酸性元素価と成塩基性元素価に基づき、成酸性食品と成塩基性食品とに分類される。これに基づいて、灰化した食品を中和させるの陰陽価をもって陰性アルカリテート、あるいは陽性アルカリテートの称した。一般に、動物性タンパク食品は陰性アルカリテート価が大、葉菜・根菜類は陽性アルカリテートが大。陰陽のアルカリテート価の総和を相等しからしむることが推奨されている。(221頁)
・ビタミン
・結論
(イ)標準保健食料中の蛋白質量の適正化
(ロ)タンパク質の種類によりアミノ酸が異なる点を踏まえた摂食
(ハ)無機塩類は作用が大
(二)ビタミンの3種(A,B,C)を含む蛋白質・脂肪・炭水化物の摂食
(以上、基礎栄養学の感がしました。2010年5月8日、水野正己)