今日20日は
「立夏」から数えて十五日
二十四節気の「小満」
山野の植物は花を散らしてその実を結び
麦の穂は生長し
田では苗を植える準備が始まり
蚕も眠りから覚め桑の葉を食む
万物が次第に長じて天地に満ち始めるという
「小満」
本朝七十二候では
「小満」の初侯を
” 蚕(かいこ)起きて桑を食(は)む ”とし
中国の七十二候では
「小満」の初侯を
” 苦菜(くさい)秀(ひい)ず ”
苦菜(にがな)がよく茂る時期とします。
※苦菜とはキク科のニガナ属の多年草で和名
は「川ぢさ」と呼ばれ全国 に分布。
さて、写真は5月から6月へ初夏の今からが
旬の“びわの実”
その名の由来は楽器の琵琶に形が似ている為
、“びわ”と名付けられたそうですが薬膳での
食薬効果は以下の通り
■枇杷
バラ科の”枇杷”は呼吸機能を調整し、咳、喘息
等に良い「止咳平喘」類の食材。
五性 「涼」
五味 「甘」「酸」
帰経 「脾」「肺」「肝」
主な薬効は
肺燥の咳、肺熱の咳、喀血、吐血、血便に
良い「潤肺止咳」
口の渇きに良い「生津止渇」
胃気上逆の嘔吐やしゃっくり、胃熱嘔吐、
げっぷに良い「下気止嘔」
小児発熱驚風に良い「平肝清熱」等
但し、多食は「湿」を扶け「痰」を生むの
で「脾虚」で下痢気味の場合は控えめに。
近年は甘いスイーツばかりがもてはやされ
季節のフルーツは人気がイマイチとも聞き
ますが
やはり初夏の味、旬の”ビワの実”
この時期になると必ず食べたくなる旬の果
実のひとつです。
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