先月、今月と続けて新しい人が職場に入って来た。
全日制高校を辞めて通信制に通うことにしたという17歳の女の子。
この春高校を卒業したばかりの男の子。
そして私と生年月日がまるきり一緒の女の人。
同性同名の人に出会ったこともなければ、同じ誕生日の人にも今まで出会ったことがなかったけれど、生まれ年も同じ、生まれた時間もほぼ同じという人とのこの度の出会いに驚きつつも、これから一緒に仕事をしていくうちに、親しくなっていけるといいなと、とても楽しみにしている。

さて、
高校を卒業したての男の子。
今までアルバイト経験がなく、全く初めての学校以外の場、
社会に踏み出しての記念すべき最初の一歩を、
ともに仕事をさせてもらうことになった。

とにかく背が高い。
180センチを超えていると言う。
とてもスリムでひょろりとした第一印象。

背の高い人にとっては作業台の低さが負担となる。
中腰を継続する感じになるのかな。
作業台にサンテナと呼ばれるカゴのようなものを伏せて置き、嵩上げしての簡易作業場所を作ってみたけれど、それでもまだ腰が辛そうだった。
それならばと、洗い物をしてもらったけれど、こちらも流し台の低さが腰に負担となるようで、早々にギブアップ。

一体、何をしてもらえるのだろう。
立ったまま、うつむかずにできることって限られてるんだよね。
大きく足を横に広げて腰の位置を低くして仕事をしている人もいるから、それぞれに工夫してもらうしかないのかな。
どちらにしても、おチビな私には想像できない辛さのようだ。

このバイトくん。
聞くところによると高校生の時に、学校に行けなかった時期があったという。
よく頑張って卒業したし、こうしてバイトを始めようと踏み出せたことを応援したいと思っている。

私は長男と重なる部分もあって、他人事とは思えず、
バイトくんには長く続けてもらえるように、そっと心寄せながら接していきたいなと思っている。

同僚は「人手が欲しいからって、誰でも採用しないで面接してるんだからちゃんと選んで欲しいわ」と言っていたけれど、
私たちの職場がバイトくんの新たな生活に、少しでも役立てる場所になれたならいいなと思う。

私も長男のことがなければ、同僚と同じように思ったのかも知れない。
理解しようとか、当人の気持ちを考えてみようとか、背景を想像してみようなど、そのようなことができないままだったかも知れない。

いろんな人がいて、それぞれに環境も状態も違っていて、
その置かれた状況の中で自分にできる精一杯をやろうとしている。
同じことでも、楽々とできる人ばかりではなく、かなりの勇気を出して頑張ってみようとしている人のいることを、長男が私に教えてくれているようにも思う。

まだ始まったばかり。
わが子たちよりもずっと年下の子たちとの関わりで、考え方の違いなどに直面しつつ私も学ぶことが多い日々になることだろう。

今まではこうだった、このようにしてきた、

これらを押しつけることなく、お互いが気持ちよく仕事のできる環境にしていけたらいいなと思っている。


元気な挨拶、明るい返事。

帽子やマスクで表情はよく見えないけれど

、笑顔で今日も頑張ろう❣️