青樹庵です。
「気」という言葉をしらべると、
じつに多くの分野で使われています。
使われているということは、
それほど生きる上で重要なのだとわかります。
たとえば、
挨拶としてふつうに「お元気ですか?」と云いますよね。
この「元気」の語源ですけれど、「元の気」と書きます。
人は元気が当りまえだということです。
元々の気が病むと「病気」になります。
で、この解釈が面白かったので調べてみたら、
ちょっと違っていました。
「元気」は
最初「減気(げんき)」という文字であらわされていましたよ。
え、あれ、
減気なんて健康とむすびつかないな。
どういうことなの?
「気」という文字自体が「病気」の気として出発していたんです。
たぶん大昔は病気の人が普通に居て、
健康な人のほうが少なかったのかもね。
そりゃそうでしょう。
インフラの設備も無く、
池の水とか川の水を飲み、
虫に刺され放題だし、
暑さ寒さの極限の中で生きていれば、
健康なほうがおかしい。
だから「病む気」から始まって、
「病む」が減じることで「減気」になるってこと。
「お加減いかがですか?」
「はい、おかげさまで病が減気しています」
ってあいさつしてたのかな。
今では健康なことを「元気」と云うようになった。
良い時代に生きられてしあわせです。
それにしても、言葉っておもしろいですね。
青樹でした
レベルを上げるって思うほど簡単じゃない