青樹庵です。
5年ぶりに風邪を引きました。おかげさまでだいぶ回復したようです。と云いながら半信半疑で用心しています。
どうも病気を恐れ過ぎている。
これは今に始まったことではなく、トラウマのせいです。
40年以上前のことですが、母は入院中に急に全身不随になりました。
病院側は「原因不明」だと退院させられました。
全国に同じような病状が出て社会問題となり、
ずっと後になってスイス製のキノホルムという胃腸のクスリの副作用だと判明。
病院で投与された薬でした。
わたしは母のために家を一軒借りて住み込みの看護師さんをつけました。
事業をしていたので経済面では何とかなりましたが、いきなりワケも判らず全身がマヒし、しかし脳ははっきりしている。
この状態はあまりにも残酷です。
回復のめどはなく薬の投与もなく先の見通しも立たず、首から上だけは機能していて生きている状態。
生きるとは拷問に等しい。
母の老後は可哀相でした。
不安、恐怖、怒り、諦め、さびしさ、悲しみの感情が交錯する。
「自殺したくても身体が動かない」と云われてつらかった。
ほんとに丸たん棒のように、ごろんと寝ているだけなんです。
以来、病院恐怖症になりました。
他の人のお見舞いに行くのも怖いです。
なので風邪ひいても意識は「入院?」に飛びます。
「入院=原因不明の全身まひ」
しかも、全身まひ状態で放り出した病院への不信は一生消えることはありません。
大病院とは感情の無い無機質な所である。
あ、といって恨みの日々ではないですよ。不信感を持っているということです。
しかし、この思いは反面で健康への努力につながります。
もしかして怠ける口実にもなっいるかな(笑)
青樹でした
人間の思いは運命を変えるか