先日は、軽井沢高校からの大学受験を紹介させてもらいましたが、
今回は、地球環境高校からの大学進学のお話!
篠崎くんは、地球環境高校という佐久市にある通信制の私立高校の生徒さん。
中学の頃からうちの塾に来てくれていた生徒さんで、いわゆる 不登校 の生徒さんでした。
高校2年の後半かな?3年になってからだったかな?
本人に、中学生の頃なんで学校行ってなかったかを聞いたら
「ナメてました」
・・・と・・・。
どういう意味か分かりませんね?
要するに・・・
学校なんて別に行かなくてもいいじゃん…と思っていたけど、
いざ大学進学したいと思って勉強に向き合おうと思ったら
全然思い通りに行かなくて、
「まずい…大学受験ってめっちゃ大変じゃん…」
って気が付いて、なんでちゃんと学校行っておかなかったんだ…
・・・と後悔した。
…っていうことだと思います。
寡黙な生徒なので、こちらも真意をくみ取るのが難しいときがあり、齟齬があったらゴメンって感じですが(笑)
高校の授業はほとんど大学進学に向けたものではないので、
ほぼ塾で教える内容だけで大学受験しないといけないのですが、
これが、「理系」となるとかなり大変なんです。
志望校は、日東駒専の理学部・理工学部!
きっつ!!!
正直、きっついよ!
私が化学を担当し、斎藤先生が数学と英語を担当。
特に化学に興味があり、こちらが教える前に自分で先取り学習をしていました。
(これ、大事!化学って範囲が広すぎるので、非進学校だと学校の授業もちゃんと終わらない事があるくらいです)
途中、ボロクソに言われながらも、最後の最後まで走り切りました。
そして、日東駒専は届かなかったものの、東海大学の理学部化学科に合格!!!
正直、ここに受からせることができたらスゲー成果だと思っていた私たちは、
その知らせを聞いて大歓喜したんですが、
最初、本人は「もっとできたはず」感があったらしく、微妙な反応(笑)
「おい!もっと喜べ!(笑)」
でも、その後、彼と電話で今回の合格について話す中で、
大学に進学できる喜びを感じ始めていることを、
その声色からうかがい知ることができました。
ちなみに、彼が大学への出願の際に書いた文章です。(一部、要約)
お題:「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」に関する経験
回答:
これまで生きてきて、主体性なんてものとは無縁でした。
高校進学のときも、普通に高校に進学するなんて無理だと決めつけて進路を選びました。
そんな過去を断ち切って、知性ある、学びのある人間になりたいと望み、今回の受験に至りました。
故に経験など殆どありません。そしてこれからそれを学んでいく所存でございます。
いや、願書って基本的に自己アピールするところだし、そんなところに書く文章じゃなくね?(笑)
でも、めっちゃ響く。彼の事を知っているからこそ響く文章でした。
私はもう彼の事を知っているから、バイアスがかかっていて、めっちゃ響いてしまいますが、
採点者の目にはどう映ったんでしょうか?
中学のときの彼と比べると、明らかに、とても大きく成長しました。
色々振り返りながら書いているので、やっぱ感動しちゃいますよこれ。
ただ、そんな篠崎君には、大学進学後も課題がいっぱいです。
・寡黙な奴なので、もっとコミュニケーションをとろうぜ!
・高校のレポートを出さない奴だったんだけど、それは大学では命取りや!
・友達や先輩と上手に付き合い、大学の難しい授業を要領よく攻略していくんだ!
・最近、俺に寄せて髪の毛を伸ばしているんだとしたら、それは大きな過ちだ!
むしろ、これは俺自身も過ちだ!
これから、楽しみですね!
※注 うちの塾では、いつもふざけた写真を撮られるわけでは決してありません。