こんにちは。

 

今日の議会は、各常任委員会が開かれ、

議案の審査と議案外質問が行われました。

 

 

今議会、保健福祉委員会には、18件の議案が付託されました。

 

今日はそのうち、介護保険に関する議案について、ご報告します。

3年に一度の介護保険料の改定と介護認定審査委員の定数改定の議案です。

 

討論に立ちました。

 

討論文章を貼り付けますので、

お読みいただけたら、幸いです。

 

日本共産党さいたま市議団の久保美樹でございます。私は議案第50号 さいたま市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について、反対の立場で討論を行います。

 本議案は、介護認定審査会委員の定数変更と介護保険料を3年ごとの見直しに伴って、第9期介護保険事業計画に基づいて、改定するものです。

 介護認定審査会委員の定数が320人以内から340人以内に増やすことについては、昨年の12月定例会、保健福祉委員会の議案外質問で介護認定申請から決定までの日数がかかりすぎることを指摘させていただいたので、定数増で合議体が増え、日数短縮につながることから歓迎いたします。

 一方で介護保険料の改定においては、介護保険料は改定されるたびに保険料が引き上がる仕組みになっていて、介護施設や介護サービスが充実されればされるほど保険料にその負担が反映し、保険料が引き上がります。介護報酬の引上げも、保険料引上げに連動します。   

 今回は、介護保険料段階設定が12段階から15段階に増えることになり、所得によっては、保険料が引き下げになる方もいると期待をしましたが、引き下げは、第1段階のみで、他段階においては10万円の控除がなくなることから、第1段階をのぞくすべての段階で引き上げになることが明らかになりました。これでは細分化した意味がありません。

 2000年に始まった介護保険制度は、制度開始時は一律1割負担の利用負担でしたが、2015年に2割負担、2018年には3割負担が導入されました。さらに利用料そのものの引き上げや介護サービス削減で、物価高騰に苦しむ高齢者や家族は、さらに負担を強いられ、必要な介護を受けられなくなる人が続発しかねません。そのため介護保険のための保険という商品ができる事態にもなっていて、介護保険は保険詐欺という言葉が横行しています。

 今、自治体に求められているのは、介護保険を守るためにも、基金や一般会計からの繰り入れを行い保険料のこれ以上の引上げをしないことです。

 岡山市では、物価高騰など踏まえ、基金の取り崩しで値上げしない案がだされました。さいたま市の基金は令和6年度末で50億円を超える見込みです。さいたま市も岡山市のように基金を取り崩し、値上げをしない努力をすべきです。

 以上のことから、議案第50号に反対します。

 

委員会では、私だけが反対し、他の委員は賛成しました。