ご無沙汰してしまいました。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

 

今朝は、久しぶりに西浦和駅に立たせていただきました。

ご協力、ありがとうございました。

 

今議会はいろいろなことが起きています。

27日に臨時本会議が開催されました。

ESCO事業における債務負担行為。

公衆街路灯を一斉にLED化する事業です。

債務負担行為を行っていたのですが、

思いのほか件数が多くなり、

増額しなければならなくなったそうです。

本来なら、議会にかけて、再設定の議決が必要なのに、

それを知らず?議決をしないまま増額していたことがわかりました。

これは地方自治法違反です。

このことが分かったのは、6月。

7月20日に市長に伝え、

議会での報告は9月15日。

事の重大性を理解してないと言わざるを得ません。

 

また、27日は保健福祉委員会で、

放課後児童クラブの議案の討論採決が行われました。

 

本来なら、9月19日に討論採決が行われる予定でしたが、

15日に行った質疑が終結せず、

21日に再審査となり、この日(27日)に討論採決になりました。

共産、維新が反対。

自民1名が退席、他は賛成でしたが、

賛成だが、問題点などを指摘している議員もいました。

 

どういう議案かと申しますと、

希望する全ての児童を対象に放課後の居場所を提供する新事業を始めると言う議案です。

放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)と放課後子ども教室の一体型事業として、

西区栄小、中央区鈴谷小、浦和区岸町小、岩槻区新和小の4校で、

モデル事業を開始するために既存の条例を改正する議案です。

 

一体型事業を始める理由として市は、待機児童対策を掲げています。

が、モデル校4校をみると、待機児童数は0、3,5名,鈴谷小は26名。

なんと、鈴谷小の学区は民間の事業者運営で、

建物を自前で用意して新クラブを開所予定なのです。

この民間クラブの開設で、待機児童は解消することが見込まれていました。

あんまりではありませんか!

子どもたちのために開所に踏み切った民間事業者に対して市は、

取り返しのつかない冷酷な仕打ちをすることになると言わざるを得ません。

 

もうひとつの理由に保護者会運営のクラブの運営や

新規開設のための物件探しが大変でその負担軽減をしたい。

とのことでしたが・・・

保護者会運営のクラブでは、事務職員が雇えないことにより、

保護者がその肩代わりをしなければならないということが最も大きな負担です。

市内クラブ総数311クラブのうち、単独運営の保護者会運営クラブは37クラブのみ。

しかも保護者会運営クラブでの願いは、事務職員が雇えるような委託費の増額であり、

そこに向かい合わず、新事業開始の理由を保護者会運営クラブの負担軽減とするのは、

大変遺憾です。

 

次におやつの時間は17時にする予定とか。

平均的な夕食の時間を市に問うと

「統計に基づくデータではないものの午後7時前後であろう」とのこと。

17時におやつを食べて19時に夕飯は健康面から考えて問題があります。

 

支援員の配置についてですが、

放課後健全育成事業での配置と子ども教室の配置が一体となるため、

支援が手薄になることが明らかです。

来るはずだった子どもが来なかったときの対応はどうするのか?不安が残ります。

 

また、議案審査の際に市は、先行事例の良いところばかりを強調していましたが、

実際には、教室の確保の困難等の理由により、全校での実施が事実上進んでいないところもあります。

さいたま市でも過大規模校などへの導入が難しいことは明らかで、

まずはできるところから実施するとしています。

これでは、居場所事業の学校とそうでない学校で、放課後の過ごし方、

保育の内容に格差が生まれてしまいます。

 

拙速に進められようとしているこの居場所事業は課題、不安が山積し、関係者をはじめとして大混乱になっています。なにより、子どもたちをお試し事業的なものに利用することはあってはならないと私は討論で申し上げました。