相手の立場に立って考える
ともすると私たちは、
自分の考えを相手に押し付けてしまいがちです。
特に子どもに対しては、
良かれと思って
「こうしなさい」
「それはだめ」
「あなたのために言っているのよ」
昨日はゴミ屋敷の支援に行きました。
私にとっては、いらないゴミに見えても、
本人にとっては大切な物。
「捨てましょうよ、こんなのとっておいたら、いつまで経っても片付かないでしょ」
今までは、懸命に説得する私がいました。
説得させることに一生懸命で、どうして捨てられないのだろうと毎回疲れはてていました。
昨日は片付け支援のコーディネーターの方がご一緒してくださいました。
「そうですか、いるものですね、ではこの袋に」
いるか、いらないか分からない物があります。
私なら決めてあげると上から目線で「迷うならいらないのです」と言ってしまうのですが、
「そうですか、なら、わからない袋(箱の方が良いかも)に入れましょう」
一つひとつ丁寧に行うことで、自身で「いらない物」を判断できるようになってきました。
時間はかかりますが、
ゆっくり自分が物と向かい合うことで整理ができてくるのだと、改めて片付けの主役は当事者本人なのだと、考えさせられました。
午後は埼玉弁護士会の
「コロナ禍における子どもの権利を考えよう」
市民集会に参加させていただきました。
会場には、小さなお子さんを連れた方、若い保護者の方がたくさんいらしていました。
ご講演、子どもからの発言、パネルディスカッションと盛りだくさんの内容でした。
ゴミ屋敷支援後に駆けつけたので、
お子さんの発言を聞けなかったのが悔やまれます。
この集会でも当事者(子ども)の意見を尊重することの大切さを感じさせられました。
コロナ禍で、マスク、黙食と、大人が決め、子どもに押し付けました。
得体の知れないウイルスだから、命を守るために仕方ないこと、あなたのためなのよ、言うことを聞きなさい。
私たち大人はともすると、子どものためと良かれと信じて疑わず、こちらからの考えを押し付けてしまいがちです。
子どもの考えや気持ちをないがしろにしてしまってないでしょうか?
子どもの成長には、子ども自身で考え、その考えを表明することが大切ですよね。
丁寧に聴いてもらうことで、自分と向かい合い、折り合いもつけていけるかもしれません。
昨日のゴミ屋敷と集会参加で、人それぞれ考えが違いますから、押し付けてはいけないと改めて学びました。
自分と違うものを排除してはいけません。
許し、受け止め、
みんなちがって みんないい
私もまだまだですが、
このことを心に刻み、生きていきたいと思います。