おはようございます。
昨日から今日にかけて、臨時議会でした。
さいたま市役所を浦和区常盤から大宮区の新都心に変更するための条例案が審議されました。
28日、10時に始まり、29日の深夜2時近くに閉会しました。

NHKでも報じられたようです。

庁舎移転の議案は、特別多数議決となる議案なので、
可決には、出席議員の3分の2の賛成が必要でした。

賛成48票、反対9票、退席3という結果で、可決しました。
ちなみにさいたま市議会議員は60人。
3名退席なので、可決ラインは38票でした。

私たち日本共産党市議団(7人)反対。南区の無所属の川村議員と浦和区のさいたま自民党市議団の帆足議員は、会派を抜けて、無所属になり、反対しました。

3市合併の時、合併促進決議には、行政は浦和、商業は大宮、芸術は与野とされてました。

私は浦和の議員はみんな反対するだろうと思っていましたが、南区の桶本議員、萩原議員、野口議員が退席で、他の議員は賛成でした。

賛成した浦和区選出の小柳議員は、
苦しい胸のうちを語りながら、
浦和、大宮と言うのは卒業し、
これからのさいたま市の発展のために。
のような主張をされていました。

合併協定書が3市合併時に交わされ、
簡単に言うと、
市役所の位置はさいたま新都心辺りが望ましく検討することとなっていました。

与野市は新都心も含まれるので、市役所が来ることを考えて、与野区でなく、中央区にしたと聞いたことがあります。

この議案では新都心でも住所は大宮区北袋町です。
この地域を中央区にするべきとの意見もたくさんでました。

議案が付託された総合政策委員会(私は副委員長)では、「ふさわしい住所地にすること」と言う付帯決議が出されましたが、
賛成3、反対3の同数。(退席多数)
委員長の決定で可決しましたが、
あくまで委員会での決議にとどまりました。

平成24年から新庁舎を検討する審議会が開催され、
答申が出ました。

議会では、特別委員会が設置され、
議論されてきました。

しかし、肝心の市民への説明は不十分ではないでしょうか?

清水市長は、「移転建て替えについて一定の市民の理解が得られた。議会側からも早急に議案提出の要請があったのでこのタイミングでの臨時議会を招集した。」と言っていました。
この議会側とされているのは、
議長と庁舎特別委員会の委員長が、
臨時議会も含めて早急にと市長に話したようです。

しかし、本当に理解が得られたとは言い難い状況です。地元浦和の住民説明会では、ほとんどの参加者から納得いかないと言っていたそうです。

移転のためのイニシャルコストだけで221億円。
ここには、駐車場、バスターミナル、周辺整備の費用は含まれていません。
さらに、今の市役所の所をどうするか?
当然何か建てていくでしょう。
跡地整備費用は、明らかではありません。

いずれにしろ、移転するとなると多額の費用が必要です。それは市民の血税です。

コロナ禍で大変な時に打ち出すことな理解ができません。
この間、福祉を削減し続けて来たさいたま市です。
一番大切なのは、市民の暮らしを守る、福祉を充実させる。それが地方自治体の政治の役目だと私は思います。

さまざまな調整が必要で、待機時間も長かったです。
その時に発信したYouTube動画です。