8月6日は、広島の原爆投下から73回の「原爆の日」でした。
広島市民の方々は、同市主催の平和記念式典をはじめ市内各地で、原爆が投下された午前8時15分、犠牲者を悼んで黙とうされました。
式典での「平和宣言」で松井一実市長は、核兵器禁止条約の発効にむけて、日本政府に「役割を発揮してほしい」と表明されたそうです。
埼玉では、7月29日、埼玉原爆死没者慰霊式が行われました。
超党派の国会議員、県会議員、市議会議員も毎年慰霊式に参加させていただいています。
埼玉県内にも広島・長崎から移り住んだ被爆者の方がいます。
この日、県内で亡くなった76人の被爆者が新たに奉納され、原爆死没者名簿は1529人になりました。
県原爆被害者協議会の会長のお言葉が心に残りました。
「昨年、国連が核兵器禁止条約を採択しました。この歴史的な成果を歓迎し慰霊式を迎えました。
10月には、条約採択に貢献した核兵器廃絶国際キャンペーンへの2017年度ノーベル平和賞を決定しました。
条約は、核兵器は非人道的兵器であり、いかなる状況のもとでも決して使われてはならないことを明確に示しています。
しかし、日本政府はアメリカの核政策に追随し、条約に対して署名も批准もしないという悲しむべき態度をとりつづけています。極めて残念です。
すべての国が核兵器を禁止し廃絶する条約を結ぶことを求めている「ヒバクシャ国際署名」を国の内外に一層大きく広げ、核保有国とその同盟国の市民社会の世論を動かし核政策転換に生かすことが強く求められています。・・・」
最後に被爆者の体験の朗読が行われました。
広島 2歳 女性
その日の朝はよく晴れて、空襲警報も解除され、母が赤いカンナの花が咲く庭で洗濯をしていた・・・
8時15分 閃光 ゴオーッ ものすごい爆音 地響き
あたりは真っ暗
やっとたどり着いた川原には、多くの人が水を求めて集まっていました。牛も馬も犬も猫も鶏も
暑くて熱くて・・・
川には多くの死体が裸同然で浮いていました。
・・・・・
母は、あの夏の日を境にカンナの花を極端に嫌い花を見ると顔は青ざめて震えていました。
(朗読文の一部です)
原爆は地獄をつくり、多くの人々が殺され、生き残った人々にも心と体に深い傷を残しました。
この世から核兵器がなくなることを心の底から望みます。