こんにちは。

 

昨日、保健福祉委員会で議案外質問に立ちました。

 

 

児童虐待問題について質問しました。

 

以下私の質問原稿を貼り付けます。

 

1、児童虐待問題について

 

(1)東京都目黒区の事件を受けて

 

①児童相談所の対応について

東京都目黒区で5歳の女の子が虐待によって亡くなる痛ましい事件が起きました。女の子が「きょうよりかもっと あしたはできるようにするから もうお願いゆるして ゆるしてください・・・」と書いたメッセージが公開され、あまりに悲しく辛い気持ちになります。この命は救えた命ではないか、行政がもっとしっかり対応していたらこの子は死ななくて済んだのではないかの思いで質問いたします。  

 

この女の子は、東京に来る前、香川に居ました。香川では2度にわたり児童相談所に一時保護されていました。今年1月に東京に越して、香川の児相から東京の児相に申し送りはされていたとのことです。

 

 東京の児相では、29日に家庭訪問するが、女の子には会えない。

 

 220日に小学校の入学説明のために関係職員が自宅訪問するが、会えない。

 

 そして、32日に女の子は死亡しました。

児相が関わっていたのにどうして救えなかったのかそんな思いがこみ上げます。

 

 ・そこでお伺いしますが、さいたま市にも同様に他市から転居によって引き継がれる例は何件くらいあるのでしょうか。

 

その後の対応はどうされているのでしょうか。

 

・今回の事件は、児相が家庭訪問したが、会えなかった。会えないままでいたことが問題だと思います。さいたま市は、実際に訪問して会えない場合の対策はどのようにされているのでしょうか。

 

②警察との連携について

・訪問して会えなかったのなら、警察に連絡して、警察と連携を取れば、女の子に会えたのではないかと専門家は指摘しています。

 

 ・愛知県、高知県、茨城県などでは、児相と警察が連携して活動しているそうです。さいたま市においては、警察との連携はとれているのでしょうか?

 

 

しっかりと連携を取ってこのような事件は二度と起きないことを願いまして次に

 

(2)児童養護施設について

 

① 子ども同士の暴力事件につて

 親から虐待を受けるなどして施設で暮らす子どもたちの間で、性暴力や身体的暴力が相次いでいることがわかり、厚生労働省は実態調査を行って対策を検討していくことになりました。

 

 

 厚労省が実態調査を行うきっかけとなったのは、7年前、三重県にある児童養護施設内の事件でした。

 

 7歳の女の子が同施設で暮らす男子中学生にわいせつな行為を繰り返し受けました。女の子は学校にも通えなくなり、夏でもパーカーを着るというPTSDに悩まされています。

 

 この事件では加害者の男子も母親から暴力を振るわれて施設に入所したということです。暴力から避難し守られるはずの児童養護施設内においての事件だけにとても深刻で、なんとしても虐待の連鎖を食い止める必要があります。

 

 子どもどうしの暴力をどのように防いでいけばよいのか市のお考えをお示しください。

 

② 小規模化について

 ある施設では、子ども同士の性暴力が多発して、対策を強化しました。性暴力が行われたのは、草が伸びている建物の裏だったことから草刈りを行い、職員の見回りを増やしました。また、当時は1つのユニットに最大で19人の子どもが暮らしていましたが、8人に減らし、ひとり一人の個室も作ったそうです。こうしたことにより、暴力事案は減ったとのことです。

 

 

 ・そこで市の児童養護施設についてお伺いしますが、市の児童養護施設の1ユニットの定員は何人でしょうか?

 

A 15

 

 ・15人では多すぎると思います。国も児童養護施設は1ユニット68人の小規模化するようにとしています。児童養護施設は早急に小規模化していくべきだと考えますが、見解を伺います。

 

 

③指定管理の在り方について

 

・市の児童養護施設は、5年の指定管理で行われています。児童養護施設の職員は専門性も求められ、大変な仕事です。ちなみに職員の離職率はどのくらいなのか。お示しください。

 

 

・職員には昇給の必要があります。決められた管理料の中でのやりくりは大変です。市が責任を持って職員への経験加算などを設けるべきではないでしょうか?見解を伺います。

 

 

また、5年の間に制度が変わったときはどう対応しているのでしょうか。

・大きな制度変更だけでなく、例えば数年前に児童養護施設で暮らす中学生が学習塾に通う費用を国と自治体で全額負担する制度が始まったような、そういう小さな制度変更にも丁寧に対応していただきたいです。

 

 

・児童養護施設の子どもたちの心のケアには、多くの時間と専門性が求められます。職員の数を増やし、研修などで専門性を高めていくような体制が必要です。もっと予算を増やしていくことが求められると考えますが見解を伺います。

 

 

答弁としては、まず、児童虐待の児相の対応として、家庭訪問の際、会えなかった場合は、決してあきらめず、警察との連携もとって行っているとのことでした。

 

児童養護施設の小規模化については、国もビジョンを示していることから、小規模化していくという答弁でしたが、なんと、10年を目途にという・・・そんなに先?と思う答弁でした。

 

予算を増やすことにおいては、国が児童養護施設の子に対して職員の割合を5.5人に一人にしているの対して、さいたま市は4人に一人と手厚くしていると言いました。

 

私は最後に、でも、よく考えてほしい。

例えば両親がいて子供二人いる場合は、子ども一人に対し一人になる。施設の子はより一層手厚い支援が必要な訳であるから、もっとマンパワーは必要と意見しました。

 

 

今後議事録が出ましたら、ホームページにきちんと記したいと思います。

 

最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。