こんばんは。

昨日はすごい雪で。

みなさん、大丈夫でしたか?

今日は、緊急の相談対応であちこちと相談者の方とまわりました。

ああ、こんな時、野洲市のような市民生活相談課があればどんなにいいだろうと思いました。

そう、1月19日に視察させていただいた野洲市の話しです。

そこへ行けば家計相談から、なんでこの方は困っているのか、原因をみつけ他の課と連携し、とことん生活再建へと橋渡ししてくれる課。

とにかく親身になって、何としても助けるぞと「人助け」こそ行政の使命といった感じ。熱いハートがビシビシ伝わって、私も目の覚めるような感じになりました。

野洲市は、くらし支えあい条例というのを平成28年に制定しました。

条例の前文には「市民共通の願いは、健康、安全、幸せです」とされ、「それを支える社会の仕組みが必要です」と書かれています。

そして、「市民の生活の困りごとを解決し、自立を促し、生活再建に向けた支援を行うことは、市の重要な役割です」とあります。

野洲市の視察の目的は、税の滞納処理の取り組みを聴くことでした。

新聞報道などでも取り上げられ、税の滞納は、生活困窮のSOSを受け止め、生活再建へとつなげていることで評判で、ぜひ話を聴きたいと思っていました。

何度かブログに書かせていただきましたが、さいたま市の税の滞納者への対応は、それはそれは冷たいもので、生活困窮であっても、いかなる理由があっても、滞納は悪。

厳しく取り立てなければならない、そうでなければ、納税者との公平性は保てないとしています。

野洲市長は、公平性について、完全な公平性なんてないと言ったそうです。
全ては公平でないところから人はスタートしていると、置かれている状況は一人ひとり違うのだから。

そこを見ずして、全て一律同じ対応というのは、本当におかしいと私も思います。

一人ひとりの置かれている状況を丁寧に聞き取り、支援していくことこそ行政の仕事ではありませんか。

野洲市でいただいた資料に、
「ようこそ滞納いただきました⁈」
「滞納は生活状況のシグナル」とありました。

税の督促状には「消費者金融など高金利な借金の返済で納税が行き詰まっている方へ…ご相談ください!」
と、ピンクの紙に書いて同封しています。

お問い合わせ先として、
市民生活相談課
納税推進課
と並べて書いてあります。

このように各課との連携がしっかりとれているところも野洲市の素晴らしいところです。

全庁あげて、人助け!
困っている市民を助ける!

「課題はなんですか?」の質問に職員は…

「生活困窮の発掘です。何も言ってこられない方をどうやって支援へつなげるか」
と、答えました。

何という温かさ。

とことん、あったかい。

さいたま市もこのように温かい市に変えたいです。本当に変えたいです。

困っている市民をより困らせないで、優しい手をさしのべる市に変えたいです。

野洲市「人権尊重のまち」宣言をしている市。

人権とは、人間が幸せに生きていく権利で、すべての人が生まれながらにしてもっている基本的な権利です。

いただいた封筒に書かれてありました。

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