こんばんは。
昨日、今日と行政視察に行きました。
兵庫県明石市と滋賀県野洲市。
とってもいいお話しをお聴きして来ました。
とっても有意義でした。
両市とも 心 を感じました。
市民のために、困っている、苦しんでいる市民を助けたい。その思いがビシビシと伝わってきました。
本来行政とはこう言うもの。困っている市民がいたら助けなければならないはず。
初日は兵庫県明石市に行きました。
犯罪被害者支援について、きめ細やかな条例を制定し、被害者に市としてできることをとことんしていく。
考えてみてください。
ある日突然犯罪に巻き込まれてしまったら…
何も悪いことをしていないのに、被害にあい、すべて失ってしまう。
こんな理不尽なことはありません。
私は実際に犯罪被害にあわれた方から相談を受けました。
ご家族は働けなくなり病気になり、まさに身も心もズタズタになってしまうのを目の当たりにしました。
さいたま市はそんな犯罪被害者のために何ひとつしてあげられることがない…私も本当に苦しい毎日でした。
明石市は、平成23年に「明石市犯罪被害者の支援に関する条例」を制定しました、
実際に犯罪被害にあわれた方からの要望がきっかけだったそうです。
その後平成26年に改正条例が運用開始され、よりきめ細やかな支援になりました。
当事者の声に耳を傾け、当事者に寄り添った支援を条例に加えていきました。
特にすごいのは、立て替え支援金制度でしょう。
実際に犯罪被害者に加害者が損害賠償を支払うのは6パーセントほどとか。
お金がないの理由で裁判で決まった額の損害賠償が払ってもらえない…被害者はまさに失うだけですか?泣き寝入りするしかないのですか?
私に相談を寄せた方もまさにそうでした。
そんな時、行政としてできることはしようではないかと、明石市では、市が立て替える制度(上限300万円)を条例に盛り込みました。
また、改正条例には二次被害防止も明記されました。
もうこれ以上被害者家族、遺族を苦しめることはやめよう。
当たりまえのことですが、二次被害、三次被害と被害者は苦しめられるのが現実です。
絶歌、ご存知と思います。
少年A、酒鬼薔薇聖斗事件。
加害者が元少年Aの名で出した手記です。
「息子は2度殺された」
被害者のお父さんの言葉です。
「税金でこの本を買うのですか?」
明石市は、条例で二次被害の防止を定めた規定に基づき、市立図書館には置かない、買わない、市内の書店に売らない協力を市民に対しても買わない配慮を求めました。
他からはやりすぎの意見も届くなか、市内では「よくやった」と歓迎の声が大きかったそうです。
苦しめられた人をより苦しめてはいけない。
条例によって市が優しい市になる、市民の意識が変わるのだと感じました。
条例は当事者のためにある。
条例は被害者の声を聞くとある。
忘れられない言葉になりました。
震えるような素晴らしいお話しを伺った後、議場に案内いただいて記念撮影しました。
さいたま市にもこんな条例を!
犯罪被害にあって苦しんでいる市民がいる、せめて行政でできることはしようでありませんか!
議会ベランダからは明石海峡大橋が見え、潮のいい香りがしました。
翌日の滋賀県野洲市では、生活困窮者を救う、税滞納は困っている市民のSOSかもしれないという人助け行政のお話しをお聴きしました。
詳しくはまた明日、お伝えしたいと思います。
では、おやすみなさい。