こんにちは。


生活保護の住宅扶助が7月から引き下げになり、


特に2人暮らしの方は、上限が62000円から54000円と


大幅に下がるので大変です。


障害者や高齢者で引っ越しが困難な方は、


現状のままでいいことになっています。(ケースバイケースですが)


さいたま市は、引っ越しが必要な方にお手紙を出したようです。


というか、家賃がオーバーする人に手紙を。


重度の障害のある方から、


「どうしても引っ越さなくてはならないのか?」


と問い合わせがあり、驚きました。


「そんなことはないです」


「○○さんのような重度障害の方は引っ越されなくていいのですよ」


手紙に家賃の上限が変わったと書いてあった、国が決めたことだから仕方ないのだろうと。


区の福祉課からも引っ越すように言われたと。


でも、不動産屋からは、絶対住み続けられるから、手続きするように言われた。


どういうことなのか?


担当課にきちんと説明し、引っ越しをしなくていいようにしてもらおうと、


今日、本庁に来てもらいました。


ボタンの掛け違いでした。


区の福祉課は、引っ越しも可能と伝えたと。(実際はどうなのかはわかりませんが)


当然、引っ越さなくていい訳です。


ケースワーカーが、もっと丁寧な対応していたら、このような混乱は起こらなかったと思います。


ケースワーカーひとりが抱える数は、市の平均で93人です。


無理もない話でしょう。


ケースワーカーも責められません。


今回、不動産の方が、制度を把握していて、アドバイスしたことが助けになりました。


不動産屋さんが知らなければ、そのまま移転先を探すことになっていたかもしれません。


市の方で宅建協会はじめ制度をお知らせし、連携をとっていたことが救いでした。


やはりいつでも横の連携は、大切なものです。



しかし、どうして、こんなひどいことが決まったんでしょうね。


大変な方をより大変にさせる。


昨日も書きましたが、弱い者いじめです。


憲法25条の「健康で文化的な最低限度の生活」


もはや文化的は、夢の世界です。


生活保護の引き下げは、当事者の問題だけでなく、


さまざまな制度の引き下げにつながることを、


どれだけの方が知っているのでしょう、これは国民全体の問題であることを。



これから先、この国はどうなっていくのでしょう。


このままでは、破たんしてしまうのではないか?


私は時折心配になります。


大学を出て、就職。


しかし、ブラック企業。


心の病になり、親もとへ。


けれど、親は、「根性がない」と理解しない。


家を出て、ホームレスになった青年に私は何人も巡り合いました。


ホームレスというと以前のような駅などに寝ている方を想像するでしょうが、


彼らはそうではありません。


一見して全く分からない。


ネットカフェやファミレスで夜を過ごしているからです。


3人に1人の割合で非正規雇用の時代。


職を転々とし、綱渡り状態で生きている若者も一人二人ではなく知っています。


競争教育についていけず、不登校。


そのままひきこもりという子も、珍しくない、


あの子も、この子もというくらい多く知っています。


今の学校教育、何かおかしいと感じませんか?


今の日本の競争教育では、膨大な敗者が生まれる状態になっているのではないでしょうか?


ただでさえ少子化が叫ばれているのに、6人にひとりの割合で子どもが貧困状態に置かれている。


そして、貧困の連鎖。


未来を支える存在が今、危うくなっているのです。


底上げが必要です。


弱い者に優しく手を差し伸べる政治。


下をしっかりしたものにしていかなければ、この国は崩れてしまうでしょう。


下を切り捨ててはいけません。


違いますでしょうか?