10月12日に、「住まいは人権なのになぁ~」というのを書きました。

今日は、代理納付の思い出話をさせてください。

私は、あるホームレスの方と出会いました。

住まいを探したい。

彼は、一人っ子、ご両親は亡くなっていた・・・
ご両親も一人っ子同士だったようで、
身内の方が一人もいない・・・

保証会社を使って、賃貸物件を借りたかったが、
一社めは、身内の連絡先人がないとダメだった・・・

二社目は、私が連絡先人になって審査が通ったものの、
大家さんが、長年ホームレスの彼を信用できず・・・

確実に家賃がもらえるために、彼からでなく、
直接、福祉課から家賃の振り込みを希望した。

「代理納付」という制度がある。
平成18年に法改正され、
今までは、家賃滞納などトラブルがあった時にだけ使えたが、
特にトラブルがなくても希望があれば使えるようになった。
ただ、使うか使わないかは、福祉事務所の判断に任せるというものだ。

私と不動産の方と本人で、
福祉課にお願いに行った。

福祉課は、「難しいです。家賃は自分で払うのがあたりまえ」
「家賃を自分で払えないということは、自己管理できないということです」
「金銭管理ができない方は、在宅給付を得る資格がない」

私は「彼が自己管理できないからではない、大家さんがそうでないと困ると言っているだけです。大家さんがいいと言わなければ、住まいは借りられない」

福祉課「○○さん、いいんですか?この大家さん、あなたのこと初めから家賃を払わない人って決めつけているんですよ、そんなところに住みたくないでしょ」

本人・・・・

私「もう、どこも貸してくれるところなかったんですよ、彼は保護の申請出してから、もう2カ月になります。社協で借りた3万円もなくなる。飢え死にしますよ。命がかかった問題。待ったなしなんです」

福祉課は、こんな物件しかみつけられないの?
など不動産と私に嫌味を言い、
他の物件探したら?
などと言い、

最後には、
「検討します」とその場ではOKは出しませんでした。

1週間は待ちましたかね・・・不動産から明るい声で
「代理納付OKです!」と電話があったのは

みなさん、どう思われますか?

彼は、手持ちのお金が全くなく、
社会福祉協議会で保護費がおりるまでの生活費、3万円を借りました。

なかなか住まいが見つからず、1ヶ月が過ぎ、一度申請は却下・・・
再度申請して頑張りました。

2か月3万円で生活したんです。
1日一食だったでしょう・・・

命がかかった問題なのです・・・
他の物件など、もう探している場合でない・・・
探しているうちに死んでしまいます。