(永平寺)

ただ身心を清むるのみにあらず
国家樹下を清むるなり
ー道元「正法眼蔵」ー

今日の奥の細道歩き旅は永平寺。
バスで福井駅から向かい、そこから再び福井駅へ歩く。
実は永平寺は3回目。
中を見るのは省こうかな、とも思ったが、なんとなく見ないと後悔する気がしたので、三度目の拝観をした。





昨日の大雨で、永平寺川は滝のように走っていた。
永平寺に限らず、このあたりは苔が素晴らしい。
冬の雪のせいだろうか。

境内にも常に清潔感がある。
禅寺は清潔感があるからいい。
上記の言葉は道元禅師の言葉。

ただ心や体を清めるのではない。
心や体を清めることは国を清らかに美しくすることにつながるのだ。

という意味だろうか。
こういう考えが素晴らしい。
私が禅が好きな要因の一つだ。
日本人がきれい好きというのも、国民性とか日本民族の血というよりは、禅、とりわけ道元の影響というか、功績の大きさなのだ、と私は考えている。


(一乗谷朝倉氏遺跡)

福井駅へと歩く途中、やや遠回りだが、戦国時代の遺跡、一乗谷朝倉氏遺跡にも寄ってみた。

信長に焼き討ちされるまでは、栄華を誇っていた場所で、ここも3回目の訪問だが、来るたびに遺跡が復元されているというのか、美しく整備されている。
時間がたっぷりあれば、ここで一日のんびり過ごしていいかもしれない。

今日は時折小雨が降ったが、気温30度くらいになったので、ややのんびり過ごすにはきつい天気だ。

歩いていると結構な汗が出た。