(東京都杉並区 JR西荻窪駅)
落し文大地は板のごと硬し
(おとしぶみ だいちはいたの ごとかたし)
星野立子
今日もなかなかの暑さ。
今日は杉並区高円寺の「香林句会」。
昨日も書いたが、この句会は人数が減っている。
実に困ったものだが、今日の講義は「俳諧誕生と芭蕉以前」。
「俳諧」の発生から「松尾芭蕉」が登場する以前までの俳諧の流れを紹介した。
年中、講義をしているが、この「俳諧誕生と芭蕉以前」は私が好きなテーマの一つ。
楽しく講義をさせていただいた。
句会の兼題は「落し文」。
難しかったな~、特に東京都市部在住の方は「落し文」なんて身近でないだろう。
オトシブミ科の雌は、楢・櫟・栗などの葉を左右から中脈で合うように噛み切り、先端に卵を産みつけてくるくると巻き、葉の先へぶら下がる。
孵化した幼虫は、この筒を揺りかごにして育つ。
昔の人は時鳥か鶯の仕業と見た。
自然を利用とした虫の知恵、それを落し文と名付けたところに情緒がある。
ー『現代俳句歳時記(夏)』(角川春樹・編)—
「オトシブミ」というのは昆虫名としてある。
「文」のような「葉」が落ちているから「落し文」というわけだが、それがそのまま昆虫名になっている。
最近は見ないな~。
句会が終わると、日高屋へ行って今年二回目の「冷やし中華」を食べた。
「冷やし中華」って不思議なんだよな~、食べる前は無性に食べたくなるんだけど、食べたら食べて、別に感動はない(笑)。
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