(埼玉県春日部市 東武アーバンライン「藤の牛島駅」)
愁ひつつ丘にのぼれば花いばら
与謝蕪村
昨日、今日と埼玉県春日部市に出かけていた。
私は春日部の隣り、埼玉県越谷市の高校に通っていたので、このあたりは実に懐かしい場所。
結婚して県内の浦和や八潮に住んでいたこともあるので、埼玉は懐かしい場所だ。
電車に乗って向かっていても「お~、松原団地だ!」「お~、武里団地だ!」と懐かしさがこみあげて来た。
昨日は少し早めに西荻窪を出て、東武春日部駅から東武アーバンラインに乗り「藤の牛島」(藤花園)に向かった。
ここは藤の名所で、樹齢1000年と言われる藤の大樹がある。
有名な足利フラワーパークの藤も600年であるから、さらに古い藤なのである。
もちろん花の時期は終わってしまったが、一度は見て置きたいと思ったのだ。
(藤花園)
が、なんと、行ってみると「休園」。
貼紙を読むと、藤の開花時期以外は開園していないのだそうだ。
な~んだ…、ま、場所や雰囲気がわかっただけでもよしとしよう。
「藤の牛島」は有名で、俳句でもときどき出てくるので、来てみてよかった。
(かすかべ湯元温泉)
そのあとは春日部駅に戻ってバスに乗り、「かすかべ湯元温泉」へ行く。
ここは若い頃、よく遊びに来た。
たぶん20年ぶりくらいの訪問である。
すっかりきれいになっているので驚いた。
広くて、お風呂もたくさんあり、リラックスできる。
平日という事もあり、とても空いていて快適だった。
お湯もいい。
お風呂上りにビールを飲んだら、すっかり気持ち良くなって仮眠してしまった。
夕方、春日部駅に戻ると、春日部在住の「海光」メンバーと一杯。
齢80以上の方だが、思ったよりお若く、楽しい話が出来た。
埼玉というとどうもパッとしないイメージがあるが、その方と話をしていて。埼玉は一番住みやすい場所かも知れない、と思った。
とにかく快晴日数が日本で一番多い。
そのことは以前書いたことがある。
またここは内陸なので「津波」の心配も無い。
地震回数は確かに多いが、震度5以上の地震は少ない。
まあ、この先どうなるかはわからないが、東日本大震災を引き起こしたプレート、そして南海プレートとも距離はある。
有名な火山もない。
昨今、やはり第一は危険が少ない、ということになるだろうから、埼玉はなかなかいいところなのだ。
ただ、県内で働けるならいいが、東京へ通勤するには地獄の通勤ラッシュがあるので、働くパパさんママさんにはそこが難であろうか。
その日は駅前のビジネスホテルに泊まった。
そして、今日は春日部視聴覚センターで「与謝蕪村」の講演。
春日部の知人の方が文芸サークルを主宰されていて、ときどき呼んでくださるのだ。
「与謝蕪村」の俳人としての凄さはもちろん、絵画、俳画、自由詩としての凄さも解説し、芸術家としての蕪村の巨大な器を紹介した。
なかなか好評なようでよかった。
お昼に終わり、みなで食事をして帰宅。
明日は立川クレア句会の吟行で朝が早い。
ひさしぶりに春日部を訪ねて、リフレッシュ出来た。
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