(神奈川県横須賀市長沢)

 

 

春風の花を散らすと見る夢はさめても胸のさわぐなりけり
西行『山家集』

 

 

2週間ぶりに、わが横須賀長沢の海(正式には「野比海岸公園」)を歩いてみたら、ずいぶんと「様変わり」していて驚いた。

 

 

 

なんだかやたらと「ピンク」がかっている…(笑)。

看板が立っていたので見てみると「海岸アート&フォットなんちゃら」とか書いてある。

 

 

これは(よくわからないがおそらく…)巨大な「ぶらんこ」。

 

 

なんと! 「どこでもドア」まであるではないか(笑)。

おそらく「インスタ映え」を狙っているのだろう。

ここに観光客を呼ぼうとしているのだろうか。

 

まあ、確かにここは穴場で、実に「いい所」なのだ。

私が一目ぼれしたところなのだから…(笑)。

のんびり海を眺めて過ごすのにこんないい所はない。

私としては観光客はお隣の「三浦海岸」「三崎港」、そして「鎌倉」や「湘南」などに行っていただき、このあたりはいつまでも「のんびり」した静かな場所であって欲しい。

まあ、これは私の勝手な願いで、自治体はもっと活気づいて欲しいと思っているのだろう。

 

 

「黒船発見の地」の看板もふたたび設置されている。

なんだかちょっと汚い(苦笑)。

ペリー艦隊をここで村人が見つけたのが、幕末の始まりなのである。

そう考えれば、ここは歴史が大きく動いた地でもあるのだ。

ここもこれから活気づくのであろうか。

 

今日は雑用と、句集の「白焼き」(印刷直前の本文のもの)を最終チェック。

そして俳人協会神奈川支部俳句大会募集句の選をして過ごした。

今回(第2回俳句大会)から俳句大会の選者を仰せつかったのだが、募集句がなんと1600句もあった。

さすがに読むだけで疲れてしまった。

それでも「見落とし」があってはいけないと思い、2回、目を通し、入選句を選んだ。

明日、投函するが、俳句大会の選者って大変だな~、と改めて思った。

 

しかしそれにしても今年の桜は遅い。

去年の今頃は満開であった。

去年はわが誕生日を満開の桜で迎えることが出来たが、今年はかなり寂しい桜になりそうだ。

 

上記の西行の和歌の意味は、

 

春風が桜を散らしている夢は、目覚めた後も胸のときめきがやむことなく続いている。

というもの。

私なりにもっと意訳すると、

 

春風が忙しく桜を吹き散らす夢を見た…。

そんな夢を見たあとは、目が覚めても、胸の鼓動が切なく高鳴り、止むことはない。

 

としたい。

 

 

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