(沖縄県名護市)
夕月夜みやらびの歯の波寄する
澤木欣一
午前中だけであったが、ようやく日が差してきた。
本当に海が美しい。
(海洋博公園)
(古宇利島)
(今帰仁(なきじん)城))
このあたりの風景は本当にいい。
人骨か? と思ったが、サンゴ礁の残骸だろう。
こういうのを初めて見た。
なんと豊かなところだろう。
そこから沖縄本島最北端の「辺戸岬」へ。
このあたりになると観光客はほぼいないし、車も滅多にすれ違わない。
行きは左岸沿いに、帰りは右岸沿いをドライブし、沖縄の海沿いはほぼ走破した。
明日はまだ走破してない本島中部右岸を走る予定だ。
昨日は「あぐー豚のしゃぶしゃぶ」「海ぶどう」をいただいた。
「豚しゃぶ」のおいしさに驚いた。
沖縄っていいな~、こんなにいいところなら、もっと早く来るべきだった。
これから毎年、冬に出かけようかな…(笑)。
冗談ではなくホントにそう考えている。
僕はやっぱり「海」が好きだな~。
上記の句は辺戸岬で見つけた句碑に刻まれていた一句。
澤木欣一は飯田龍太、森澄雄、金子兜太と同年代で活躍した俳人で、一時期、社会性俳句を提唱し、俳壇に於ける時代の寵児で俳人協会会長も長く務めた。
「みやらび」とは「美しい乙女」ということらしい。
沖縄に寄せる「白波」は、沖縄の美しい娘の白い歯のようだ、と言っている。
なかなかの発想だと思うし、何より、沖縄の白波を、沖縄の健康的な女性に喩えることによって、見事な「国誉め」の一句となっている。
夕闇に紛れても白さを失わない「南国の白波」の尊さを、土地の乙女に喩えたのである。
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