(東京都杉並区 西荻窪駅)

 

 

今日も暑い…、が今日行く高円寺はここから3駅なので移動が楽だ。

句会場も駅から徒歩1分である。

 

今日の講義は「角川春樹さん」。

私が(芭蕉以外で…)もっとも尊敬する俳人…、力を込めて話をした。

 

火はわが胸中にあり寒椿
かき氷シェーンが去りし少年の日
少年期晩夏の海に銃を撃つ
黒き蝶ゴッホの耳を殺ぎに来る
反骨に生きよ秩父の鬼やんま
向日葵や信長の首斬り落とす
晩夏光ナイフとなりて家を出づ
打水も晩夏のひかり阿修羅王
日盛りの海しづかなり火焔土器
椎の花神も漢の匂ひせり
あをあをと滝うらがへる野分かな
ひと亡くて山河したたる大和かな
信長の喰ひ残したる美濃の柿
あをあをと名もなき月の澄みにけり
ねむり得ず獄舎の上の天の川
そこにあるすすきが遠し檻の中
真夏日や逃げても逃げても非常口
歳月の夕日の中に桜あり
一本の木がありそこに春があり
命ふたつ冬の銀河を渡ろうか
存在と時間とジンと晩夏光
帆船を見て胸騒ぐ夏・夏・夏


本当に凄い作品群だ。

なぜ、この人を俳壇は無視し続けるのか。

(まあ、過去の事件があるからだろうが…)私にはわからないな~。

今の俳人はほとんど…いや、ほぼ全員消えるだろうが、春樹さんだけは後世に語り継がれる、と私は思う。

 

きっと「山頭火」のように、俳句の枠を超えて愛されるのではないだろうか。

詩歌における「言霊(ことだま)という思想」を現代に復活してみせたのが春樹さんの功績だ。

 

 

春樹さんの俳句については、もっと語りたいのだが、句会のあと数人で西荻窪で飲み、暑かったせいか、急激に酔いが回り、今はクラクラである…。

ビール一杯を飲み、そのあと日本酒をグラスで頼んだが、半分も飲み干せなかった。

 

まだまだ暑い日が続くのだろうな~。

明日も句会、がんばろう!

 

 

北千住よみうりカルチャー「じっくりと読む奥の細道」

 

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