(神奈川県横須賀市長沢)
卯の花も白し夜なかの天の川 池西 言水(いけにし・ごんすい)
(うのはなも しろし よなかの あまのがわ)
美しい句だ。
夜空の闇に「卯の花」はほのかに灯るように咲いている。
その上には満天の星、そして天の川が懸かっている。
星の光というと「しろがね色」を思わせるが、「卯の花」と響き合うことによって、白く輝いているようにも思える。
しかし、それでも「卯の花」の清潔な白にはかなわない。
そんな気がする。
ここ数日、卯の花ばかり意識している。
今日も、目についた白い花をかたっぱしから撮影した。
なんとなく、どれも「卯の花」じゃないような気がする(笑)。
人間、大切なものは側にあるのに、探し始めるとなかなか見つからない。
人生そのもののようである(笑)。
池西言水は芭蕉と同時代の人。
芭蕉とも交流があった。
行きゆきて虹の根低し山桜 言水
木枯しの果てはありけり海の音
「木枯し」の句が有名で「木枯しの言水」と言われた。
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