(神奈川県横須賀市長沢)
海を引きゆくペテルギウスの弱光 誠司
冬になると星がよく見える。
星座の知識はほとんどない。
いつも、さがす星座や星といえば、
オリオン座
カシオペア
北極星
くらいのものだ。
数年前に「冬の大三角形」を知った。
「冬の大三角形」も見つけやすい。
「オリオン」の「右脇」(こちらからみると「左脇」)の赤い星・「ペテルギウス」を見つけ、そこから左下へ眼を落とすと、ひときわ光り輝く白金色の星が見える。
これが「おおいぬ座」の「シリウス」である。
ちなみに「シリウス」は冬の季語で、日本名(?)は「天狼」である。
戦後、俳壇に大きな影響を及ぼした山口誓子の「天狼」はこの星の名をいただいている。
そこから「左上」へ眼を転じる。
白色の大きな光りを放つ星があり、それが「こいぬ座」の「プロキオン」である。
冬の夜道を歩くのは寒くていやだが、この雄大な「大三角形」を見ると、心さえも雄大な気分になる。
ところが、最近、ネットニュースで知ったのだが、「ペテルギウス」の光が異常に弱くなっているそうだ。
今日は池袋で句会があり、そのあとひさしぶりに横須賀に戻った。
11日ぶりの帰宅である。
最寄り駅に着いたのが18時過ぎで、すっかり暗くなっていた。
いつものように「冬の大三角形」を容易に見つかった。
注意してみると、確かに「ペテルギウス」の光が弱い。
星としての寿命が尽き、「超新星爆発」が起きる予兆ではないか、と言われているが、専門家は否定している、という。
星の光も強弱を気にしたのは初めてである。
自分としては…というか、俳人というか、生きている人間としては、そういうことを考えるのは豊かなことだ、と思う。
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