転院先で診察を受けてきました(失敗)
LクリニックS医師の紹介状をもって、H病院N医師の元で診察を受けてきました。
完結に言うと、この転院は失敗に終わりました。
まずは、ケースワーカーさんの予診を受けます。
そこで、生い立ちや、今困っていることを伝えました。
「大人の発達障害」の事も、改めてこの場でも伝えました。
予診がおわり、ドクターの登場。N医師が担当になりました。
予診のレポートを見た医師。紹介状に同封されていた心理検査結果にも目を通したうえで、
「うちには心理士がいませんから、発達障害を見れる体制が整っていません。私自身、週に一度しか外来の受け持ちがなく、そこに何十人も患者さんが来られるので、発達障害のお話を聞いている余裕はありません。他のクリニックさん同様、5分もお話をできればいい方だと思ってください。第一私は、20歳以上の患者さんに発達障害の診断を下したことはないし、発達障害の診断を下す主義ではありません。診断をつけることで本人が凹んでしまうリスクや、障害名が付いたとしても支援など得られないのが現実ですから、デメリットの方が大きいです。こういうこと(発達障害)を相談されたいようであれば、他所をあたってください。まぁ、LクリニックS医師の見立ては正しいと思いますけどね」
チーン。見事に5分で終了でした。
紹介状はそのまま手元に返され、「他所をあたってほしい」と言われておしまい。
他所をあたれ、と言われたけど、別に紹介をされるわけでもなく。
ケースワーカーさんと用意周到に準備した時間は何だったのだろう?
転院を切り出しました
この日は、朝一で職安の認定日。大雨が降っていてあちこち道路が冠水していた。
で、職安に行った後、クリニックへ。
今のクリニックより自宅から近い病院に転院したい、と医師に告げました。
医師は「で、本当の理由は何よ?」と。
私は正直に、「発達障害について、成育歴も話し切っていないのに、心理検査の結果だけで『違う』と断言されても納得できない。発達障害を見てもらえる医師に話を聞いてもらって、納得のいく説明を受けたい。」と伝えました。
医師は「だったら、成育歴について、引き続いて話をすればいいんじゃない?」と回答。
心理検査を受けてから、ずっと納得のいく説明を、心理検査の詳細結果を求めてきましたが、就労支援担当者がついてきたらようやく少し説明をしてもらえた状態です。説明を得るのに9か月ほどかかりました。
心理検査後には継続して成育歴を話していますが(とは言っても、数回)、とにかく心理検査の結果だけを見て「違う」と言われていることに納得ができていません。
通常は
・問診
・知能検査
・知能検査以外の検査
という順番で行って、判断を下すそうです。
診断に際しては「何に困っているのか」に重点を置くのが原則とのこと。(当たり前ですね)
私の場合は問診をすっとばして、知能検査と心理検査を受けました。
その結果、
・IQが平均だから大丈夫
・他の数値もアスペルガーの典型的な傾向を示していないから違う
という説明を受けました。
ですので、
・今までどんなことで困ってきたのか、躓いてきたのか
・今、どんなことで困っているのか
などといったことはすっ飛ばして診断がされている状態です。(しかも、典型的じゃないからという理由で)
医師と話し合った結果、自宅に近い病院宛に紹介状を書いてもらえることになりました。
この病院のケースワーカーさんともすでに連絡を取り合っていて、「大人の発達障害を相談したい」という事は伝えてありました。
しかし、この転院は失敗に終わります。
その話はまた別記事で。
このお医者さん信用していいんかな・・・
以前のブログで、主治医に「心理検査の結果から、自分の特性を教えてほしい」と依頼したところ、断られた という経緯を書きました。
今回はその後日談。
仕事を辞めたいと伝えた私に対し、就労支援担当者が「仕事をやめるにあたって、今後の仕事選びをするうえで相談をしたい。診察に同行させてほしい」と言ってきました。断る理由もありませんから、私は快く受け入れました。
支援者の同行については、診察中に主治医に言うのが筋だったかもしれませんが、心理検査の結果の云々をぼやかされたまま時間オーバーで診察を打ち切られてしまったので、言い忘れてしまいました。
そのため、帰り際に受付でその旨を伝えました。
で、次の診察です。
就労支援担当者と待ち合わせをして、クリニックへ。
名前を呼ばれて診察室に。第三者が同行すると、主治医もちょっと構えるみたいで。
担当者が今回同行した理由(今後の仕事選びのこと)を伝えたところ、主治医は「その件については後で心理士に説明させます。話はすべて心理士に任せていまして。私は薬の調整をしているだけなんです」と答え、再び待合室で待つように促されました。
1時間ほど待って、心理士さん登場。
このクリニックの心理士は完全予約制。今回は心理士の予約もしておらず、別段「心理士から話を聞きたい」と伝えたわけでもないのに、こういう対応になりました。
心理士が検査結果を説明。とは言っても、どういう検査を受けたのかも説明がなく、具体的な結果(数値)は口頭で一部をさらっと説明しただけ。
心理検査の結果等から、私が苦手とする職業の傾向、得意とする職業の傾向については教えてもらうことができました。
心理士さん曰く、「言葉で言っても理解は難しい。理解はできるが、インプットとアウトプットが追い付かない。書類で指示を出せば確実に理解できる。だから臨機応変が必要な今のような仕事は向いていない。これは、(初診時に受けた)心理検査から明白」とのことでした。
また、「典型的なアスペルガーの傾向が見られない。IQが平均より高いから違う」「色々と生きにくさを抱えている原因は『極度の不安』が原因」という説明がありました。
ひと通り話が終わってクリニックを後にしたのですが、私には正直疑問だらけでした。
・本人が検査結果を教えてほしいと言っても応じない。第三者が入るとわかったとたんに対応が大きく変わった。
・「話は心理士に任せている」と言うが、私は4月以降心理士とは一度も話をしていない。
・「心理検査結果からは特性はわからない」と言っていたのに、心理士が出てきたら説明をしてもらえた。
・「検査から明白」と言われたが、検査後の報告書ではそのような指摘は受けていない。今更「件サケ科から、こういう傾向がある」と指摘されても遅すぎる。
・「アスペルガーではない」と言うが、「典型的ではない」「IQが平均より高いから違う」というだけで「違う」という判断を下すのは拙速ではないか。成育歴もきちんと話せていないし、社会人になってからの話は一切していない。判断材料が乏しい状態での結論に疑問を感じる
・「極度の不安」が原因というならば、私は幼少の頃からずっと「極度の不安」を抱えてきたことになるけど?
結局、医師や心理士の説明には納得ができず、もやもやしています。
「自分の事を自分でもよくわからない」という状況が気持ち悪くてたまりません。
発達障害は誤診が多くて、診断に至るまでに何度も転院を繰り返す人が多いそうです。
うつ病などの「二次障害」が前面に出ている場合は、そちらにばかり着目されてしまいがちだと言います。
何より、うつの発症した原因に発達障害があるのならば、そちらの対応もしないとうつに対する対症療法に終始してしまいそうです。
そういう思いもあり、他の病院への転院をクリニックに伝えました。(電話で)
最初は「紹介状をお出しするので取りに来てください。診察は不要です。」と言っていたのですが、後になって「先生が事情を聴きたいと言っているので、診察を受けてもらえないか」と言われました。
明日がその診察日です。
さて、どうなることやら。