あまりに久々すぎてブラウザに登録していたIDとパスワードが消えてました(-_-) SEIJIです。いろいろ立ち直ってきたので超久々にブログを。
ニコニコ動画で有名なドワンゴの創業者で現在その会長であられる川上さんのブログでこんなことが書いてありました。
マイナスのプロモーション - はてなポイント3万を使い切るまで死なない日記
書かれている途中に時間が無くなったのか知らないですが、尻切れトンボになっていて「解説」の部分がごっそりと抜け落ちているのですが、それでも、かなり前から私自身よく考えていた事柄だったのでこれだけで充分目から鱗でした。
今見返したらその後の解説がついてた(^_^;)
時間があるときに加筆されたのでしょう。
ということで解説は譲るとして、私がずーっと疑問に思っていたのは
「なぜ、私はウチのネトラジを誰にも聴いてほしくないのか」
何回もここでも書いてきたのですが、私はどうも「ネトラジに命をかけてる人」みたいに思われるらしく、「あんなもん、俺と学生のお遊び」というと結構驚かれます。
そう本気で思っている証拠に人に
「もっとたくさんの人に聴いてもらえるようにならないと」
というようなことを言われると
「いやいやいや! そんな恐ろしいことがあってはいけない!」
というようなことをよく言います。
なぜかと聴かれると
「マイナスプロモーションになるから。」
じゃぁ私が危惧するマイナスプロモーションってなんだろうと思っていたらこのドワンゴの川上会長がかなりわかりやすい形で集合であらわしてくれていました。
X. プロモーションする対象のサービス
A. 最大限のマーケットの大きさ。つまりは全体でターゲットになるユーザが何人いるか。
B. Xをしらないユーザ
C. Xをしっているユーザ
D. Xをしっていて興味をもたなかったユーザ
当然ながら、A=B+C+Dとなる。そして僕はプロモーションをするときにB,C,Dの比率がそれによってどう変化するかを考える。
特に長期的な戦略を考える場合には重要視するモデルだ。
このモデルのパラメータに実際にユーザになった数がはいっていないのも、僕的には重要なポイントだが、まあいい。あとで説明する。
で、この場合のプロモーションでベストな基本戦略は以下のとおりだ。
戦略1. Bはできるだけ減らさない。
戦略2. Bが減った分、CとDが増えるが、できるだけCを増やして、Dは増えないようにする。
↑これが効果のないプロモーションはマイナスのプロモーションになる理由だ。
私が見た時はここまでで文章止まっていたのですが、これでも充分端的に私が危惧していたコトがわかりました。
「サービスを知らないユーザー = 地下に埋められた財宝」
という原則があるのではないかと。
ただこの財宝ちょっとクセがあります。
それとよく似た例で、昔日本史の授業で習ったのですが、日本史が生んだ最も高貴で最も悲恋なカップル「皇女・和宮と将軍・徳川家茂」の2ショット写真が納められた箱が地中から発見されたと。
ただ写真技術が入ったばかりの幕末の写真なので太陽の光に弱く、発見した農民が「なんじゃこれ」と見ているうちに紫外線でみるみる黒くなってしまい、その判別が不可能になったといいます。
日本史上、とても価値ある発見物であったにもかかわらず、その扱いを誤ったせいで(まぁ仕方ないんですが)無価値にしてしまった。
それと同じでこのユーザーというのも「うまいこと取り出さないと二度と価値を持たなくなる」というような性質を持ちます。
つまりこの川上さんがおっしゃるように「マイニング(発掘)」においては「いかに価値ある形で発掘できるか」というのが重要な戦略になるので「無駄掘り(マイナスプロモーション)するぐらいならば、そのままにしておいた方が潜在資源として残る」というのが最適解となります。
うちのラジオでいうならば「何も知らない」もしくは「島大の学生さんがなんかラジオをやっているらしい」ぐらいの認識の人は「潜在顧客 = 埋蔵量」として価値あるのですが、何かのきっかけ(=プロモーション)で私たちのラジオを聴いて「なんじゃこりゃ」となれば2度と聴いてくれません。この先、いかに私たちが努力しようが、成長しようとも。
松江市も含めて山陰など人口の少ない地域でヘタをうっていればすぐに埋蔵量は枯渇してしまいます。
私の主観が正しいかどうかはともかく、私が赤の他人であり、今日偶然になにかのきっかかけでウチのラジオを聴いたとしても
「自分が出ている番組以外はもう2度と聴かないだろう。
それどころか"身内で集まって騒いでるだけ"とあちこちで悪口いいまくるだろう」
と思うので「知られないことこそが(現状では)正しい」と考えます。
以前、水商がTwitter経由で宣伝をはじめ、リスナー数が激増して
「うっはwww リスナー数www みのりんクラスタがいる限り安泰www」
みたいなことを書いていたのですが
「そう長続きはしないだろう。単純につまらんから。
毎週1時間でもPCの前で何か聴くというのはかなりの忍耐を要求する。
いかに知り合いが出てても、人間ワリにあわん行動はしないものだ。」
と思っていたのですが、まぁその通りになりました。
そして同時に
「埋蔵金を掘り出して、膨大なみのりんクラスタという資源を消費してしまった。
この先いかにアイツが成長しようが、去った人は戻ってこないだろう」
と思っています。
「三島さんがこの年賀状を裏返したときどう思うか? それがすべてだ。」
ファーストコンタクトがすべてをきめる。
だからヘンなことをするぐらいならば何もしない方がまし。
というのは怠け者の言い訳、じゃないですよね?
マーケティング(販売戦略)、というか、アドバイタイジング(広告)でモノが飛ぶように売れるなんてのは所詮は幻想で、その2つの魔法が効くのはただの1回だけ。
その1回をいかに大切にするか。
そしてその1回にいかにすべてをかけるか。
うちがその「1回だけの切り札」(Last Resort)を使えるのはいつなんでしょうねー
それではまた明日! (書けると信じて。)
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